自分の波に乗る
自分で決める事はなぜ大切なのでしょうか。そして、他者に自分で決める事を促していくには、何が必要でしょうか。
1. 自分の波に乗る
人は誰しも自分の行動を自分で決めたいものです。しかし一方で、決めてほしいという気持ちを同時に持っている場合もあります。
頭の中で、自分A・自分Bが対立しています。どちらの意思決定をするか。他者からAにしたらどうかと言われたら、Aに決定するでしょうか。それは後悔しない選択でしょうか。
他者の意見によって意思決定することは、他人軸による決定です。もしも他者から意見されたとしても、最終的には自分軸で意思決定すべきだと考えます。流されない。自分の波に乗ります。
2. 自分はどうしたいのかを問う
自分はどうしたいのか。他者の意見を聞く事は大切ですが、自分がどうしたいのかが最も大切です。そして、なぜそうしたいのか。何が目的なのか。深く考える必要があります。
自分軸で意思決定する過程では、その事象に対して深く考え、悩み、あらゆる問いを立てます。なぜ、いつ、どこで、誰と、どうやって遂行するのか。結果それをどのような状態にしたいのか。
自分で決めると、やるべき事・やる意義が明確な状態で取組むことができます。強い意思が自分を突き動かし、後悔という言葉を排除します。
3. 他者に動いてもらう
では、他者に動いてもらうためにはどうすれば良いでしょうか。他者もまた「自分で意思決定したい、したほうが良い」と思っている事は明白です。
他者に対し「〜をやってほしい」とお願いした場合、快く動いてもらえるでしょうか。自分で意思決定したい人に「〜をやりなさい」という他人軸の意見が降り掛かれば、結果は容易に想像できるでしょう。
やらなければならない事は、腰が重くなかなか手を付けられません。手を付けても「やらされている感」があり、結果良いアウトプットは生まれにくくなります。
4. 他者の頭を動かす質問力
他者が、どうやれば自分で決めてくれるのか。どうやれば自分で決めて、気持ち良く動いてくれるのか。まずは「自分の頭」で考えてもらう事。それがスタートラインです。
他者に動いてもらうためには、まず「他者の頭」を動かす必要があります。思考を促す。そのためにはまず、領域を選択し質問を投げます。
「何か課題はありますか」ではなく、何か困っている事、気になっている事、改善したい事、心配な事、焦っている事、変えたい事、逆に変えたくない事、私はこう思うけど…など。少し角度を変えた質問によって「そういえば…」という思考のきっかけを生み出します。
まとめ
同じような内容の質問でも、投げかける言葉を変化させ「引っ掛かる箇所」を見つけることに努めます。
時には「どうすれば良いでしょうかね…」と、宙を見上げます。分からないので一緒に考えよう、というスタンスをとります。
自分で考えるという入口に立てば、その先に自分軸における意思決定が待っています。その決定の積み重ねは、やがて大きい波をも乗りこなす「成長」へと導いてくれるでしょう。