サッカーが上手くならない人の共通点!
今日は、「サッカーが上手くならない人の共通点!」というテーマでお話させていただきます。
これまでサッカーに携わってきたことで「こんなことよくあるよね」という話をたくさん持っています。中でも若い選手に多く、「その考え方は、絶対サッカーが上手くならないよね」と思うことがあるので、今日はそのお話をしたいと思います。
サッカーについてよく理解している方であれば、バルセロナのサッカーだけが正解ではないということは理解していると思います。リヴァプールのサッカーも同じく、リヴァプールのだけが正解ではないことは理解していると思います。テクニックだけがサッカーの全てではなく、フィジカルやスピードもサッカーの重要な要素です。メンタルや思考(ブレーン)もサッカーの重要な要素と言えます。
そんな中で、若い選手に多いことがあります。試合中やトレーニング中に、相手がフィジカルやスピードを全面に押し出して勝負してきたとき、「フィジカルはずるいわ!」「スピードはずるいわ!」と言うことがあります。「フィジカルでは勝てないわー!」「スピードは無理だ!」と言うのです。この人が言いたいのは、要するに「テクニックだったら君には勝てるのに」「テクニックだったら勝負はどうなってたかわからないのに!」といったところでしょう。もっと言うと、その人はこう思っているのです。「それはお前の得意なプレーだから、おれは勝てないよ!テクニックで勝負しろよ!」と。
サッカーはテクニックが全てだと思ってるのでしょう。サッカーはボールを上手く扱うことだと思ってるのだと思います。ですが、サッカーというスポーツの正解は1つではありません。それだけの勝負じゃないのです。冷静に考えてみれば、誰もがわかってることだと思います。テクニックに自信がない選手もいて当然です。それでも、自分の武器を見つけて磨けば、戦えるのが、サッカーの面白いところですよね?
「テクニックはあなたの得意なプレーでしょ?お互い得意なプレーで勝負するのだから、それで勝てなかったあなたが弱いだけですよ!」と言えるのではないでしょうか。「フィジカルでは勝てない」「スピードでは勝てない」と思っている以上、あなたには中途半端なテクニックしかないということです。なぜなら、本当にテクニックがある選手は、フィジカルで勝負されても、スピードで勝負されても、テクニックで勝てるはずなのです。
若い頃は、絶対に成長する大切な期間です。謙虚に学んで、誰よりも努力したほうが絶対凄い選手になれます。ですが、この考え方に陥ってしまうと成長は止まります。テクニックがあると言える選手は、相手がフィジカルで勝負してきても、スピードで勝負してきても、それを「いなす」テクニックで勝負に勝てる選手です。「テクニック勝負じゃないと勝てないわー!」と言いますが、「どうしてあなたが勝つ土俵で勝負しないといけないんですか?」という話です。僕の一番の得意技と、あなたの一番の得意技で、正々堂々と勝負すればいいですよね?勝負の世界は、いつもフェアでなければなりません。
話をまとめます。「○○では勝てないわ!」と言う人は、結局全てにおいて負けている可能性があります。どのような状況でも、自分が勝つ方法に持って行く選手が「上手い選手」です。そんな選手こそ、「勝者」なのだと理解しておく必要があると思います。相手がどのような手を使ってきても、自分が得意なもので勝つことができないといけません。謙虚になって、負けを認めて、そこから努力していく方が近道です。そうやって日々努力した人が、本当に強い選手になるのだと思います。
今日は、「サッカーが上手くならない人の共通点!」というテーマでお話させていただきました。
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