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多数決は良い結果を生まない!

 今日は「多数決は良い結果を生まない!」というテーマでお話させていただきます。
 選択肢が2つ以上あって1つにしぼらないといけないとき、投票(多数決)という決め方がよく使われます。小学生の頃は、学級で何かを決めるときは、いつも多数決でした。「多数決=民主主義」みたところがあり「多数決で決まったから仕方がない」みたいな雰囲気もありました。
 仕事でも、企画を決めるときなどは多数決で決めたりする企業もあるそうです。友だちとみんなで遊びに行くとき、複数候補のある日程を多数決で決めたりすることがあります。日本の政治も同じです。「一人一票」の多数決で決めています。
 ですが「多数決は良い結果を生まない」と言われることが多いです。
 有名な話があります。シンデレラ城のモデルになった「ノイシュバンシュタイン城」は、建てるときに住民からの大反対がありました。ノイシュバンシュタイン城の周りは、すごく美しい自然に囲まれています。「美しい風景が壊されてしまう」「自然を目当てに来る観光客が減ってしまう」と、多くの住民から反対されいました。
 ですが、いざ城を建ててみると、たくさんの観光客が来て、これまで以上に住民たちの生活は良くなったそうです。今では「世界で最も有名なお城」としても知られています。もし多数決で「建てる」か「建てない」かを決めていたら、このお城は建っていなかったのです。
 ノイシュバンシュタイン城だけではありません。よくよく考えればわかると思うのですが、例えば尾田栄一郎さんの漫画「ワンピース」は、尾田栄一郎さんが1人で作るから面白いです。「ワンピース」を作るときに、デザインを一般募集、ルフィの仲間になるヤツを多数決で決める…なんてことをしたとして、「ワンピース」は本当に面白くなるでしょうか?
 多数決で決めてしまうと「殴るのは良くない」とか「肉ばっかり食わすな」とか、面白くない作品の出来上がりです。
 やなせたかしさんのアンパンマンも同じです。最初は「顔を食べされるなんて気持ち悪い」と言われて猛反対があったそうです。それを押し切って、やなせさんはアンパンマンの顔を食べさせ続けたのです。その結果が「国民的ヒーロー誕生」です。
 つまり「何かを決める時」は、「その道のスペシャリスト」「優れた人1人」に任せるということが大切です。多数決であれこれ意見を出し合って作られたものは、良いものになりません。
 「誰に任せるか」という問題があると思うのですが、「やってみないとわからない」ことがこの世界にはたくさんあります。「この人に任せていいのかどうか」についてもわからないのが正直な話です。「どの人についていくのか」は自分で決めるしかないです。やれると思ったら、周りから大反対されてもやってみていいのです。

 多数決は、最終的な決定者を守るためにある仕組みです。独裁者が独裁的に決めてしまうと、ミスがあった時に独裁者に責任がのしかかります。多数決で決めれると、「みんなの意見で決めましたよね」という言い訳ができます。
 そんな決め方で「良い結果」が生まれるはずはありません。覚悟を決めて、責任をもって、自分で突き進んだ方が、絶対に良い結果が出ます。
 自分の身近な人に、覚悟決めて何かに挑戦しようとしている人がいたら、それはきっと成功するでしょう。周りから反対させていても応援してあげてください。挑戦する人の背中をみんなで押してあげる世界の方が温かいと思います。

今日は「多数決は良い結果を生まない!」というテーマでお話させていただきました。
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