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自伝小説 ー半生を綴るー

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著者であるひさかわの半生を自伝的に書き起こしたものを掲載します. 幼少期から大学受験を終えるまでに経験したことを,記憶が鮮明なうちに書いておこう!というモチベーションで仲間内だけ…
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#准教授

no. 3 小学3,4年生 (その1,今回は全部無料)

no. 3 小学3,4年生 (その1,今回は全部無料)

小学3年生,初めての男性担任教師 小学3年生になると,初めてI田先生という男性がクラスの担任となった.当時としても男性の教師は既にそれほど珍しい存在ではなかったはずだが,初めてのこととあってそれなりに新鮮だった.例えばそれを顕著に感じたのは,歌の時間である.これが普通なのかはわからないが,私の通っていた小学校では「朝の会」と「帰りの会」なるものが毎日行われ,その一部で歌を歌うということをやっていた

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no. 2 小学1,2年のワタシ(¥100 フルver.)

no. 2 小学1,2年のワタシ(¥100 フルver.)

幼稚園から小学校へ

 幼稚園を無事に卒園した私は,通っていた幼稚園から車で3分ほどのところにある地元の小学校に進学した.新しい環境ではあるのだが,それほど戸惑いもなく小学校生活が始まったように思う.説明していなかったが,私はかなり田舎の出身である.ほとんどの者が地元の保育園/幼稚園,小学校,中学校という進学過程を経るので,転校などで多少の出入りさえあるものの,基本的には固定メンバーでずっと年齢が

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no. 2 小学1,2年のワタシ(無料ver.)

no. 2 小学1,2年のワタシ(無料ver.)

幼稚園から小学校へ

 幼稚園を無事に卒園した私は,通っていた幼稚園から車で3分ほどのところにある地元の小学校に進学した.新しい環境ではあるのだが,それほど戸惑いもなく小学校生活が始まったように思う.説明していなかったが,私はかなり田舎の出身である.ほとんどの者が地元の保育園/幼稚園,小学校,中学校という進学過程を経るので,転校などで多少の出入りさえあるものの,基本的には固定メンバーでずっと年齢が

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no. 1 最初の記憶ー幼稚園(無料ver.)

最初の記憶,家庭のハナシ私の人生の中で最初の記憶は,弟が生まれる前の晩である.小さな産院の夜にネオンが見える病室で,私は母にレーズンをあげた.白いプラスチックの容器に入れて渡した光景を,今でも思い浮かべることができる.弟とは年子だが歳が約1年10ヶ月離れており,従って当時私は同じく1歳10ヶ月(正確には10ヶ月と2日)だったことになる.立ち上がるのも話すのも私はとにかく早い子供だったそうで,法事な

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no. 0 はじめに!これはひさかわの自伝です

no. 0 はじめに!これはひさかわの自伝です

ある程度このnoteを読んでくださった方には察しがついていると思うのですが,筆者のひさかわはちょっと変わったヒトで,ちょっと変わった人生を送ってきております.
引きのために宅浪で京大に受かった話を前面に出しがちなのですが,妙に記憶力が良かったり(しかも偏ってる),子供の頃に大人びていたり,家が貧しかったり・・・と,これまでの変わったエピソードを探せば出るわ出るわ.
で,いい歳だしいっぺんまとめとく

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