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ボードゲーム作家のブランディング②

こんばんは!
今日一日だけで2つの病院をはしごし、3つの科を受診した皮膚科、内科、整形外科と全方位に不健康な大塚健吾です。

改めまして、ボードゲームデザイナーとして『理想の納豆』 『行けたら行くよ!』 『ギリギリカレー』『ブックメイカーズ』そして、『シノミリア』を作りました。

さて、今回はブランディングの話です。
やたらと好評だったこちらのつづきです。

こちらの記事読むのめんどい人用に一言でまとめると。

僕は強いぞ!!

という一語に尽きます。
……うん、我ながらどうなんでしょうね?
それでも参考になったという方が結構いらっしゃってありがたい限りです。

そんな感じにブランディングの話を書いたわけですが、
今回続きを書くにあたって改めて勉強しました。

本を買いました。


いいですね!
たくさん本を買うと賢くなった気がしますね!
まさに、参考書を買っただけで安心するタイプです。


で、これらの本に、基本として書いてある事柄がありまして。

ブランドにはブランドコンセプトなるものが必要


はい。
ブランドコンセプト。

この会社はこういうことがしたい。
みたいなヤツですね。

購入者が買う前から
「あそこが出すのってこういう感じのヤツだよね」
って思うヤツですね。

(ぶっちゃけ、“ブランドコンセプト”と“ブランドの特色”は原因と結果で。全然違うけど、専門的な話はめんどいんで、雑に混同して語ります)


この記事を読んでいる方はボードゲームデザイナー志望者さんが多いと思いますが、既に決めていますか?このブランドコンセプト。

白状すると、恥ずかしながら、僕自身2年前くらいまで考えたことなかったですね。本当に恥ずかしながら。
だから、そんときはブランドじゃなかったんでしょうね。

あと、この記事はボードゲーマーさんにも読まれていますが、ちなみに答えられたりしますかね?サークルだったりデザイナーだったりのブランドコンセプト。

……意外と難しいんじゃないでしょうか?

あれですね。
ブランド自らが標榜しているわけじゃなくて、勝手にそれっぽいのが言われたりもしますよね。

有名どころだと、なんでしょう、
“クニツィアジレンマ”とかなんかそういう。

絶対に違うけど、コレ、クニツィアさん自身が
「プレイヤーがジレンマに悩むのが俺の作品の根幹をなすものなんだぜ!」
みたいなことを思ってたりしたら、ブランドコンセプトなのかもしれません。

あ!ちなみに完全なる余談ですけど、
“ジレンマ”はわりと誤用されやすい単語で。
“ジレンマ”の“ジ”は“ジハイドロジェン・モノオキサイド(H2Oってか水)”の“ジ”で。
相反する二つの事に~って意味で。
3つだったら“トリレンマ”だそうです。


閑話休題 (コレちょっとカッコイイと思っている)

他の業種ではあたりまえに考えられていることがボードゲームではそんなに強く意識されていないように思います。
ブランド側も購入者側も。

もっかい具体的に名前出しちゃうと、例えば、アークライトゲームズさんのブランドコンセプトとかなんなんでしょうね?
考えながら商品を眺めてみるとなんか見つかったりするかもしれません。
それはそれで楽しいかも。


で、みんながそこに本気じゃないなら、なおさら全力で考える価値がありますからね。
ブランドコンセプト。

それが明確になっていると、
「あの気持良かった体験をもっと新しいので味わいたい!!」
って思ってもらえますからね。


僕個人の話で言うと、
納豆とかカレーとか漫画とか。“変わったテーマでボードゲームを作るのがうまい人”って評価に。
「いやいや、前半取って、“ボードゲームを作るのがうまい人”でいいじゃん!」
って思いから、『シノミリア』を作りました。

そんな自分には
「そもそも、企画立案だったら人より大体得意っすよ!!」
みたいな思いもあって。

「一つに絞ったブランドコンセプトみたいなものはいろいろできる僕には邪魔だね!」

的な勘違いをしていました。

いろいろできようとなんだろうと好きなものと嫌いなものはあるよね!って話です。


無料部分の最後に大塚健吾のブランドコンセプトを。

ゲームを真剣に遊ぶのって楽しいよね

です。

言語化出来てなかったけど、それは最初からずっとそうですね。


でもって、その手段として、作品の特徴として。

勝ったらすげぇ嬉しい!負けたらすげぇ悔しい!


ってのをデザインしているって話ですね。



以下、有料部分は

ブランドコンセプトの考え方

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