プロゴルファー猿に影響を受けた話し!
昔の話だ!
確か小学校2年か3年の時。
俺はあるアニメを見てとても気になる物があった。
それはゴルフクラブだ!
そのクラブはただのゴルフクラブではない。
ドライバーやアイアン、パターの役目をこなす。
つまり一本のゴルフクラブで全ての役目をこなす万能クラブだ!
そのクラブを自在に操り、神業ともいうべき技を放ち、相手を次々と倒していく。
神器ともいえるそのクラブの持ち主は、猿や!
プロゴルファー猿や!( ゚д゚)
気になった理由は、そのクラブが万能だからではなかった。
俺がそのクラブに惹かれた理由はオニギリだった!🍙
どういう事か説明しよう。
記憶が結構曖昧だが、猿は今まで使っていたゴルフクラブを折ってしまい、新たなクラブを必要としていた。
猿は豚を連れて素材探しの旅に出た。
猿の使っている神器は特殊な素材で出来ているらしく、その素材の素となる木を探し当てるのは豚だという。
豚はブヒブヒと匂いを嗅ぎながら猿と一緒に山に入り、木の匂いを嗅いで神器となる素材を探していた。
豚が止まった!!
豚は興奮した様子でブヒブヒと木の根元辺りを鼻を擦り付けていた。
猿も興奮した様子でその木を掘り始める。
猿は大根を抜くようにその木を抜く。
木の根っこはまるで球根のように丸かった。
猿は豚と一緒に山を降り自宅に帰った。
猿は自分の家の二階に籠りクラブの制作に入った。
ノコギリで根の三分の一を切り落とし、ひたすらに紙やすりでその断面を磨き上げていた。
作業は徹夜になり、やがて朝を迎えた。
誰がが二階の梯子付近にオニギリを置いていた!
猿は朝日を浴びると『出来た』と満足気に自分のクラブを見つめ、オニギリを食べた!
俺はその時、猿が口にしたオニギリに非常に魅力を感じたのだ!!
『あのオニギリを食べたい、、、、』
俺はすぐに行動にでた。
家の裏に5本の松の木(多分赤えぞ松)に目をつけた。
木の樹高はおよそ2メートルだったと思う!
小学低学年にしたら結構長い!
しかもグリップとなる幹の太さは俺の手に余るほどだった!
しかし、そんなの関係ねー!
俺は穴を掘った!
掘れども掘れども木の根っこは下に伸び続けていた。
60センチは掘ったと思う。
胸の高さまで掘った記憶がある。
俺は約2メートルある赤えぞ松を猿のように力一杯引っこ抜こうとした。
しかし、ビクともしない!
さらに穴を掘り進める、、、、
途中石があり、物置にいってツルハシを持ってきた。
ツルハシは大人用でクソ重たかった。
しかも掘った穴が小さくてツルハシが入り込むスペースは無かった。
仕方ないのでツルハシの柄の部分を使い何とか石をほじくり出す。
身体中から汗がほどばしりキラキラと輝いていた!(ウソ)
デッカい石を何とか出すことに成功!
穴の深さは一気に深くなった!
『もう少しだ!』
木の根っこを傷つけては元も子もない!
いつしか周りが暗くなり始めていた。
再び力一杯木を引っ張る!
するとグラグラと木が揺れた。
もう少し、、、、
俺は右へ左へと木を揺らし根っこを締め付ける土を緩めていった。
軍手もはかず素手だったので手のひらは傷だらけだった!
ここまで来たら後には引けねー!
俺は最後の力を振り絞り木を引っこ抜く!!
『うぉぉぉぉぉぉぉーーー』( ゚д゚)
木はぶちぶちぶちぶちと音をたてながら倒れていった。
『やった〜』
2時間くらいかかったと思う。
俺はかなりヘトヘトで眠たかった。
倒れた木を地上に引きずり出す。
次の瞬間、俺は愕然とした!!
木の根っこが真っ直ぐだったのだ!!( ゚д゚)
猿の掘り出した木は根っこが丸くなっていた。
しかし俺が掘り出した木の根は真っ直ぐ!!
ノコギリで切り落とす部分など何処にもない!
これではクラブを作る事が出来ない!(;゙゚'ω゚'):
そもそも木の幹が太過ぎて握ることなど出来ない上に根っこが真っ直ぐじゃどーする事も出来なかった!
『疲れた』。゚(゚´Д`゚)゚。
もう、それしか無かった。
父ちゃんが帰ってきた、、、、
父ちゃんは目をまん丸にして『何してるんだ?』と俺に問いかけた!
俺は、、、『わいは猿や!プロゴルファー猿やー!』( ゚д゚)
叫んだ!!
薄暗い中、俺と父ちゃんは木を埋め直して家に入った。
俺は飯も食わずに、すぐ寝てしまった。
おわり。(T ^ T)