【小説紹介】 小説を読んで泣きませんか?
人の涙は大きく三つに分けられると思います。
悔しい涙
嬉しい涙
感動の涙
悔しい涙、嬉しい涙は、大人になると、減っていき、
感動の涙は大人になると、増えていくと思います。
最近では、
”泣くことでストレスを発散する”人もいると聞いたことあります。
#君の膵臓をたべたいで三回号泣した男
#ちなみに全部同じところ
#完全に泣きにいってます
そこで、今回は
ぼくが泣いた小説三選を紹介していきたいと思います。
*
① 桜のような僕の恋人 宇山 佳佑
美容師の美咲に恋をした晴人。
彼女に認めてもらいたい一心で、一度は諦めたカメラマンの夢を再び目指すことに。そんな晴人に美咲も惹かれ、やがて二人は恋人同士になる。
しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。
美咲は、人の何十倍もの早さで年老いる難病を発症してしまったのだった。
老婆になっていく姿を晴人にだけは見せたくないと悩む美咲は。
きっと、涙が止まらない。桜のように儚く美しい恋の物語。
2022年に中島健人さんと松本穂香さんが主演で”映画化”が決まった作品となっています。
ちなみに、ぼくが”初めて泣いた”作品なため、今回紹介する中で一番オススメです。
一言でこの小説を表すのなら
「儚い」
です。
大好きな晴人に”自分が老いていく姿を見せたくない”美咲と、
そんなこと関係なく、”会いたい”晴人の思い違いがなんともいえない気持ちにさせてくれます。
女性の方なら美咲の気持ちにすごく共感するのではないかと思います。
そして、
この小説の一番の見どころは”クライマックス”の部分です。
美咲がどうしても晴人に会いたくて起こした行動と、その結末については、涙なくして見ることができないです。
この小説を読んだ後、
恋人に限らず、
友人や家族も含め、大切にしたいと改めて思える作品です。
#泣きすぎて
#ページがシワシワになった
*
② 僕は何度でも、きみに初めての恋をする。 沖田 円
両親の不仲に悩む高1女子のセイは、ある日、カメラを構えた少年ハナに写真を撮られる。
優しく不思議な雰囲気のハナに惹かれ、以来セイは毎日のように会いに行くが、実は彼の記憶が1日しかもたないことを知る。
それぞれが抱える痛みや苦しみを分かち合っていくふたり。
しかし、逃れられない過酷な現実が待ち受けていて。
優しさに満ち溢れたストーリーに涙が止まらない!
このような恋愛小説では珍しく、”女の子側からの視点”で進んでいく作品です。
もし、自分がセイの立場になったら、どのくらい辛いのだろうと考えてしまいました。
恋愛というのは
一日一日の”思い出を積み重ねていくこと”で形成されていくものだと思います。
その積み重ねによって、
友達より一歩、”深い関係”で関わることができますし、幸せを感じることができます。
この2人はそれができないということで、すごく辛かっただろうなと感じました。
しかし、セイは
そんな一日しか記憶がもたないということなんかお構いなしに、”何度でも彼に会いにいきます”。
そんなセイの真っ直ぐな姿に感動しました。
最後、どのような形で物語が終着するのか、最大の見どころです。
*
③ 天国までの49日間 櫻井 千姫
14歳の折原安音は、クラスメイトからのいじめを苦に飛び降り自殺を図る。
死んだ直後に目覚めると、そこには天使が現れ、天国に行くか地獄に行くか、49日の間に自分で決めるように言い渡される。
幽霊となった安音は、霊感の強い同級生・榊洋人の家に転がり込み、共に過ごすうちに、死んで初めて、自分の本当の想いに気づく。
一方で、安音をいじめていたメンバーも次々謎の事故に巻き込まれ。
これはひとりの少女の死から始まる、心震える命の物語。
「自殺したひとが幽霊となって、現実世界に現れる」
設定としてはかなりありそうなものだと思います。
しかし、
この作品最大の特徴は、
安音が現実世界にいき、いじめに追い込んだ人を恨むという単純なものではなく、色んな人が抱く、”自分自身に対する様々な思いを知る”というストーリーです。
”死んだことを少し後悔している”という表現が一番近いかもしれないです。
死んでしまったことによって初めて知る家族の思いや、友達の思いがとても胸打たれました。
詳しくは買って確認してほしいのですが、
ぼくは最後の家族のシーンで号泣しました。
生きるとはどういうことなのか
すごく考えさせられる作品になっていると思います。
#家族っていいな
#大切にしないと
*
本日は泣ける小説について紹介してきました。
涙の種類がいくつかあるといいましたが、
どの涙も素敵なものだと思います。
悔しい涙
明日の自分を今の自分より大きくするために必要な涙。
嬉しい涙
頑張りが報われことで、自分自身を認めてあげることに必要な涙。
そして、感動の涙
誰かの頑張りに胸を打たれたことで、自分も頑張ってみようかなって思わせてくれるために必要な涙。
中でも小説は
感動の涙をいくつも生み出してくれます。
よし、この夏は小説で泣こう!!!
2021年7月26日 けんぼーい