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【小説紹介】 人生、見合わせ中
なんという奇跡の巡り合わせだろうか。
買い物へ行くため、電車に乗ろうとしていたら、見事に運転見合わせの文字が目に入った。
今日紹介する本のタイトル通りのことが起こっている。
「ちょっとは止まりなさいよ」
誰かに言われているようだった。
*
どうも、けんぼーいです。
今回紹介する本は、畑野智美さんの「運転、見合わせ中」です。
朝のラッシュ時に電車が緊急停止。授業に向かおうとしていた大学生、バイトに遅刻しそうなフリーター、トイレに行きたくなったデザイナー、恋人の部屋から会社に向うOL、自宅から出られなかった引きこもり、駅のホームで女性駅員は…アクシデントに遭った六人の男女それぞれの物語。仕事に恋に、止まっていた心が再び動き出す。人生応援小説!
通勤時間でこの本を読んでいましたが、
「もし電車が止まったら自分はどうするんだろう?」
と思わずにはいられない本です。
ぼくがこの本を読んで感じたのは
”止まる”ことの大切さでした。
人生はマラソンみたいなもので、みんな走り続けています。
学校、仕事、家事、遊び
毎日何かしらやるべきことがあり、その瞬間を全力で過ごしています。
しかし、全員が体力あるわけではないし、全速力で走れるとも限らない。
なので、疲れたら一旦、休憩してみるのも大切です。
仕事に忙しく、ずっと走り続けている人も一旦止まって、
「この仕事をしている目的はなんだっけ?」
「これが本当にやりたいことだっけ?」
これを整理することで、仕事により一層気合が入ったり、やりたいことに気づけたりすると思います。
早く結婚しなきゃ!とずっと行動していた人も一旦止まって、
「なんでこんなに結婚したいんだっけ?」
「結婚するメリットってなんだっけ?」
など、冷静に自分の本音を聞くことができます。
人生の給水ポイントを自分で設置して、しっかりと休憩してからまた走り出せばいいです。
「人生、見合わせ中」
電車がたまに止まるように、人生もたまに止まるくらいがちょうどいいのではないでしょうか。
2021年11月20日 けんぼーい