![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77224086/rectangle_large_type_2_822c4d7a5b207a49e7c7dd99babcfaeb.png?width=1200)
総論賛成、各論反対|業務改善って組織を動かすこと
初めて組織という中にに転職
本職は、税理士ですが平成21年から7年間ある公益法人に業務改善に来てほしいということで、横浜の公益法人に転職した期間がありました。そうかこれが組織というものかと勉強したことをお伝えします。
税理士バッチの返却
税理士の資格は必要ないので、税理士会にバッチは返却し、一般人として公益法人に転職しました。周りからは、なんでそこまでして!!給与は上がるのか?いや半分程度かな、待遇がいいんか?いや別に。なぜいくんや!!
税理士仲間に言われましたが、「声を掛けていただいた方に、大恩があるからで、断れば犬にも劣るからな」といい、京都から横浜に転職いたしました。
税理士は税金のことしかわかってない
税理士はなんでも知っているように思われるのですが、なんでも知っているわけでは決してありません。
特に、税理士は組織のことは全くわかっていません。税理士事務所と言っても20人いれば中堅と言われております。
しかも仕事はチームでするような仕事はあまりなく、規模は大きくなっても、結局は、個人個人で担当でを持って仕事をする職種ですので、税理士事務所に規模はあまり関係ないと個人的には考えています。
業務改善
業務改善というとコンサル的なことかもしれませんが、具体的には、財務課の経理のやり方を改善してほしいというものでした。
ちなみにコンサルと業務改善の違いですが(私の定義ですが)
コンサル → 組織内部には入らず、第三者として、窓口となる社員に指示をして、改善を促す
業務改善 → 組織に所属して、基本的に自分自身がリーダーとなったり、雑務なども社員と一緒に協力を得ながら、改善を進めていく。
実は、社長にとって意外にも財務課、経理課はブラックボックス化していることが多いのです。
社長は決算書を見ることはできても、作成工程まではよくわからないことが多く、しかも財務課は、信頼おける社員、または、社長の奥さんなどがされていることが多く、経理のやり方が、昭和のやり方から止まっていることが多いのです。
そこで、まずは公益法人のやり方をマスターして、それから改善に入りました。(この先の話はいずれ記事にします)
抵抗はかなりあったのですが、なんとか改善はうまくいきました。
京都に帰れるかと思ったら
財務課改善の次は?
財務課の流れもほとんど改善ができて、人も少なく、スピードも上がり早く帰れるようになって、次の新しい人員も配属してもらいNEW財務課として稼働しましたので、そろそろ京都に帰りたいなと思っておりました。
会長の方から、財務課も改善が終わって、次にお願いしたいことがある。
「法人全体の合理化を図ってもらえないだろうか、今まで何度も合理化を図ってきたが、一部分はできても他の大部分はできないでいる」
もちろん、大恩人の申し出ですので、お断りはしません。
今度は財務課という小さな組織でなく、組織全体です。法人全体で500人ほどの社員がいます。部門も他に7部門ほどあります。
そして支店は、全国に31ヶ所あります。
果たして、入って数年の私がどこまでできるのか、不安と共に期待を裏切れないという思いが交錯していました。
合理化・効率化を始動
法人として、全体的に合理化を図るという会議が、会長、理事から全部門責任者に対して、合理化と効率化を図るようにとキックオフのお達しがありました。
そこで、私の方が進めていくので、協力してほしいとのことでした。
会長よりそのように言っていただければ、動きやすい!!と思い、早速に全部門の責任者を集めて、合理化を具体的に進めるための会議をすることにしました。
これが組織というものか!!
合理化するための会議を、私が議長で開催したのですが、ここで、組織というのはこういうものかということを思い知りました。
会長がいない会議の場では、出るわ出るわ、悪口とは言わないのですが
過去の話
合理化ができなかった昔の話
昔の武勇伝
合理化ができない理由
最終的には「会長は現場のことわかっていない」
なぜ、会長がいるときに言わないのか?結局は、本当に会社のことを考えてるのではなく、自分が大切なんだなと残念な気持ちになりました。仕方ありませんね。
これには、組織というものをわかっていない私には、とても衝撃的なことでした。
組織長が合理化をしなさいと言えば、せめて部門長ぐらいは、前向きに考えるものだと思いましたが、甘かった。
全く実行する気のない言動ばかりでした。(だから外部からきた私に頼まれたのか)
とても、議事録に載せれるようなものではありませんでした。
後で協力してもらえなくなるので、議事録には載せませんでした。
まさに総論賛成、各論反対ってこれかぁ〜
負けてたまるか!!それでも進める!!
合理化会議によって、得られたものもあります。
部門長ですらやる気がないというぐらい、組織は硬直化していることです。
組織で人を動かすということを、全くわかっていなかった私の勉強不足です。となると「Dカーネギー人を動かす」でも読むしかないかと思いつつ(結局読んでないですが)会議の日はトボトボ帰りました。
しかし、こんなことで引っ込みません!!と今回はここまでで。
長い文章、読んでくださりありがとうございます!!
総論賛成、各論反対とこれから業務改善を進めていく上で学んだことは
人の心を読むことの大切さ
察するを感じ取れる敏感さ
相手の心を感じ取って発言することの大切さ
つまり、人の心を動かすことの難しさを学びました。
最後に一言:中間管理職って大変やなぁ〜〜