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京都に行きたい。そんなときに読む7冊

最近、無性に京都に行きたい。どうにか京都欲を充せねばと無意識に京都に関する書籍をたくさん買っていたので、その中でオススメの京都本を紹介したいと思います。

POPEYE 「お邪魔します、京都。」 (2017年7月号)

書店、レコード屋、ご飯屋さん、中華、バー、喫茶店、宿、セレクトショップなどと京都の新旧あらゆるジャンルのお店と場所をポパイの切り口で紹介している号。最初の松浦弥太郎さんの京都の庭案内に引き込まれ、ポパイがセレクトしたお店の紹介がどんどん続いていく。
この後に紹介する本にも出てくるお店がたくさん写真付きで載っていて、京都に行く前のイメージトレーニングにぴったり。

京をあつめて - 丹所千佳

京都に住み、京都を愛する編集者 丹所千佳さんの京都を綴った一冊。京都で生まれ育ち、一度京都を離れたからこそ伝わる京都の魅力がこの本には詰まっていると思う。
元々はweb連載でそれを再構成したものなのでとても読みやすく、編集者ならではの小説や詩の一部の引用などが他のエッセイやコラムにはないもので面白い。
ブックデザインは、名久井直子さんで手元に置いておきたいと思える。

ひとり飲む、京都 - 太田和彦

グラフィックデザイナーで、居酒屋探訪家でもある太田和彦さんの京都の酒場を巡った記録。
変わらない京都と変わる京都を酒場視点から楽しめるものです。京都の酒場の気遣いや意地、伝統を垣間見れるし、何しろ京都を飲み歩きたくなる。
とにかく祇園のサンボアに行きたくなったし、喫茶店で一息ついて、おばんざいとお燗、二軒目にバーに行くような京都旅をしたい。

鷲田 清一 - 京都の平熱 哲学者の都市案内

哲学者の鷲田清一さんの京都案内。京都市バス206系統に乗って鷲田さんが生まれ育った京都を巡って行く。古都京都と歴史ある都市みたいなタグを付けられがちな京都。歴史だけではなく、裏も表もある普段の街を著者と一緒に歩きながら知れる一冊です。この本片手に206系統に乗り京都を歩きたい。

森見登美彦 - 宵山万華鏡

京都を舞台とした物語ならこの人!の森見さんの小説。短編がパズルのように繋がり合う物語で、祇園祭 宵山を舞台に様々な登場人物の宵山が立体的に描かれている森見さんらしい作品。短編集なので読みやすいし、森見さんの夜は短しをを読んでいる人は楽しめるものだと思う。意外と少ない祇園祭をモチーフにした作品なので夏に京都に行くときは読み返したい。

姜 尚美 - 京都の中華

京都は中華の街。なんとなく知っていたことだけど、そんな京都の中華を丁寧に取材し、紐解いていく一冊。京都の中華は、舞妓さんや芸妓さんに配慮し、ニンニクを使うことが少なく、ダシをしっかりとしたお店が多いという東京の中華を食べていたら知らない事実が多く、和食や懐石じゃない京の面白い食を知れる。
表紙にもなっている糸仙のすぶたを食べたいし、盛京亭の焼飯も食べたいし、中華のサカイの冷めんも食べたい。

辻井タカヒロ - 京都ケチケチ買い物案内

京都の人は粋で、はんなりしてる? いや、違う。ちゃんとケチケチしている。京都出身のマンガ家、イラストレーター、辻井タカヒロさんの京都での日常を描いた漫画。ケチにも優しい京都。文化系おじさんが巡る京都のお店や日常がユーモラスで京都の素っていいなと思わせてくれます。
この漫画に登場するレコードジョップ「100000tアローントコ」や「中古レコード専門店 太陽」も京都に行ったら行ってみたいお店になりました。


京都の奥深さ

京都に関する本を読んでいると京都の食や文化の奥深さを知れることができる。しかも、そのことがこれだけ多くの書籍になってまとまっている都市は、京都か東京くらいだと思う。
京都に行く前に。京都に行ったお供に。紹介した本を読んでもらえると嬉しいです。


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