Nº5 B2レベルのイタリア語の展開図(1) Pronomi allocutivi
B2レベルのイタリア語を習得するには、何を知っておけばよいのでしょうか。
たとえばCILSの場合は、CILS DUE-B2 というのが正式名称ですが、CILSのHPに行くととても細かく説明をしてくれています。
見たことありますか?
…いや、読んだことありますか?
もしあなたが誰かのレッスンを受けていたり、どこかの学校に通ったりして学んでいる人であれば、ぜひ日頃からセルフチェックをすることをおすすめします。
どの単元は習得できていて、どの単元はうろ覚えでしかない、などを意識し、管理するわけです。
「え? 私はCILSのB2を目指すコースに通っているのだから、その辺は講師や学校側がグリップしてくれているはずだから。関係ないでしょ」
なんて他人任せにしていると、自分の成長を遅める原因になってしまいます。
ということで、CILSのHPにあるガイドラインを参考にしたり、または引用したりしながら、B2の試験で求められていることは何か、というのを1つずつ例とともに確認していきます。
シリーズ名は「B2レベルの展開図」としましょう。
Pronomi allocutivi
Pronomi と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、僕なら、Pronomi relativi です。みなさんは知っているものありますか。
B2で要求される文法項目のうち、Pronomi 関連は3つあり、その最初が allocutivi です。Allocutivo は Allocuzione の派生語ですが、Allocuzione って何ですか?
ある人が大勢の人を前にして何かを発表するとか、なにか権威をもつ立場から仰々しく発表するとか、そういう感じです。
まぁ、これだけだと「それがB2の試験の中でどういう出題に結びついているわけ?」と思うでしょう。そこで次に、具体的なイメージをお話しします。
Pronomi allocutivi の具体例
Pronomi allocutivi は、簡単に言い直すなら、会話の中で誰かに対して呼びかける時に使われる Pronomi のことです。tu, Lei, Voi, レアなものでいうと Loro とか、文脈によっては noi を使うこともあります。
具体例を動画などで探すなら、政治家の演説や、スポーツ選手および歌手が観衆に呼びかけるようなそういう場面を見てみると良いでしょう。
学習の難易度 ★☆☆(イージー)
試験範囲の項目として取り上げられてはいるものの、Pronomi allocutivi はその正体が分かってしまえばたいしたことはない、というのが確認できたと思います。せいぜいどの相手に対してどの Pronome を使うのか、というのを確認しておけば十分でしょう。
ということで、学習の難易度は イージー です。