読書メモ 13歳からの地政学

読書というと、どうも自己啓発系や勉強!って感じの本は
買った当初はやる気があっても、なかなかどうして読み切れない。
なので小説ばかり読んでしまう。
でも知ってみたいこともある。
そんな私にちょうど良い本でした。
30代だって別にいいですよね。

高一の大樹、中一の妹の杏、それから「カイゾク」と呼ばれる年齢不詳のアンティークショップ店主という登場人物(下記)がいて、彼らの対話で話が進んでいくので、物語のような感じで読めました。

地政学としての情報量は、13歳からの、の銘打っている事もあり、多くはありません。がっつり勉強したいと思っているような人からすれば物足りないんでしょう。

ただ私としては、対話で進むからこそ、知識そのものよりも、考え方・とらえ方が分かる本ではないかと思います。個人的には知識の詰め込みより大事なことだと思っています。
特に地政学は、地理的・政治的な条件でもって、そこの国の人々がどう考えるか・どう思うかが行動に表れてくるものだと思うので、「相手の視点に立つ」という見方は非常に大事だと。

本書はそこをちゃんとメッセージとして伝えていると思います。
他の教養の本は知識主体で、あんまりそんなアプローチは無いんじゃないでしょうか。

世界中の人が相手の視点に立てるなら、世界はより良くなっていくだろうと。国同士もそうですが、身近な人とだってそうでしょう。

自分たちもそうですが、これからの世代の人にも是非その視点を持ってもらいたい。そういう意味でもまさに「13歳から」の「地政学」、のタイトル通り。よい本だったと思いました。

おわり

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