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女王様と僕

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#小説

女王様と僕 | 2-2| やるか殺られるか、すぐ手を握るか

女王様と僕 | 2-2| やるか殺られるか、すぐ手を握るか

やるか?やらないか?ううん。もうそんな時代じゃないみたいだ。

すぐ、どうやるか。

そういう感じで切迫してる。前回、書いたよね?

「目に見えない恐怖が煽られる日々。
 自然は、そして自然という化けの皮をかぶった何かは、
 人と人の距離をあえて離そうとしている。
 さぁ、機能としての人の放棄。
 キミはどうする?」

さぁ、君は何してきたかな?
きっと、大概がなすすべもないだろう。
大抵、まずは

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女王様と僕 | 1−1 |  僕と9✖︎9マスで描いた人生の話

女王様と僕 | 1−1 |  僕と9✖︎9マスで描いた人生の話

これを読んでいる、君。
そう、君だ。
歓迎するよ。

いきなりだけど、一つ想像してみてほしい。

たとえば、君の人生が9✖︎9のマスだったとする。
この際、マスの数は何でもいい。
ちょうど手のひらに収まりそうな数字ってだけだ。
まぁこれは、君の人生が何によって占められているかを表していると
しよう。
この内、君自身は何マスかな?

ん?わかりづらい?

じゃ、一気にわかりやすくするよ。
24個のマ

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女王様と僕 | 1−2 | (元)喫煙者は余りにもリアルな夢を見る

女王様と僕 | 1−2 | (元)喫煙者は余りにもリアルな夢を見る

さて。
第1章では、僕が持っている根本的な疑問を君たちに
ぶつけさせてもらった。
捉え方は人それぞれ。何とでも言える内容だ。
ただ、やっぱり気になるっていう人も多いみたい。

それから、僕の名前。
下上ル(シモ・ノボル)。
所詮記号だからね。
覚えやすいほうがいいと思って。
あと気に入っているのは、シモってところ。
シーモアとかシモーネとか、なんか海外でも通用しそうな感じ。

さておき。

僕が出

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女王様と僕 | 1−3 | より良くする存在と、全てはめぐり巡る話

女王様と僕 | 1−3 | より良くする存在と、全てはめぐり巡る話

1話で、全ての価値を換金する世の中になって来ている、と書いた、
はず。
で、その換金というのは、SNSのいいねであったり、行動のログだったり、
不幸話だったりする。もはや、何かしらに換金せずに行動を起こすのは不可能なんじゃないかって時に、その存在に出会った。

彼の名前は、心ルナ(シバラレ・ルナ)。僕の名前の「上」と合わさると、
志のちょっと足りないみたいな感じになる。随分と意思を感じる名前だ。

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女王様と僕 | 1−4 | ロコのバシリスクとモノを見る角度の話

女王様と僕 | 1−4 | ロコのバシリスクとモノを見る角度の話

この物語は、現実のようで、現実じゃない。
不確かなようで、確かにそこにある。
主人公である僕、下上ル(シモ・ノボル)の心に引っかかったことを書き留める物語。
この登場人物たちは繋がりが無いようで、なにかある。
そして、何かがジワジワと起こり始めている。

気になる人は、是非検索してみてほしい。

ロコのバシリスク

Rococo Basilisk

もしくは、クリックするだけでもいい。

ここは

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女王様と僕 | 1−5 | 放り出すとHOLEY DANCE。文化と韻踏みの話

女王様と僕 | 1−5 | 放り出すとHOLEY DANCE。文化と韻踏みの話

やぁ、僕の名前は下上ル(シモ・ノボル)。
この物語は、僕の気付きを書き留めるお話。
物だったり、者だったり。だりぃ桃だったり。

今日は、土地と日本語の話。
あ、今回は、いつもの漢字とカタカナの人は出てきません。

始める前に、前置き。

こんなことは無いかな?
一つのできごとを見たり聞いたりした時には何も思わなかったのに、いくつかのできごとに触れた瞬間に共通項を感じてハッとすること。で、大体すぐ

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女王様と僕 | 1−6 | 下上ル(シモ・ノボル)と秋の夜に見る春の夢

女王様と僕 | 1−6 | 下上ル(シモ・ノボル)と秋の夜に見る春の夢

皆さんは、よく見る夢というものはあるだろうか?
僕は、子供の頃は特にいろんなことに影響されて様々な夢を見た。

例えば。あれは8歳の夏、長野で過ごした時のこと。
あの夏の最大の衝撃は、ポカリスウェットのラベルの裏側…の成分表だった。
イオン・ウォーターにふさわしく、様々な聞いたこともない成分が羅列されていた。
めちゃくちゃ、ワクワクした。科学技術の結晶のような、飲み物だった。
その夜見た夢は、仲間

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女王様と僕 | 1−6−2 | 下上ル(シモ・ノボル)と秋の夜に見る春の夢 園弐

女王様と僕 | 1−6−2 | 下上ル(シモ・ノボル)と秋の夜に見る春の夢 園弐

僕、下上ル(シモ・ノボル)は、おかしな夢を見たことがきっかけで、
同じくおかしな夢を見る山ン(ヤーマン)に再会して再開することになった。
(元)喫煙者で、あまりにもリアルな喫煙の夢を見る山ン(ヤーマン)は、
iQOSを吸っていたがある日とてつもないフィリップ・モリスへの怒りにかられ、喫煙を辞めた。だいぶ危うい、だいぶ素敵な漢だ。素敵(シンプルなエネミィ)、なんか、カッコいい。

だが、再開した彼は

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女王様と僕 | 1−6−4 | 下上ル(シモ・ノボル)と秋の夜に見る春の夢 園肆(四)

女王様と僕 | 1−6−4 | 下上ル(シモ・ノボル)と秋の夜に見る春の夢 園肆(四)

山ン(ヤーマン)は、紙とボールペンを取り出すと、カウンタに置いた。
「な、下上ル(シモ・ノボル)よ。もう一つ大切なことを教えてやる。お前が絶対気づいていない自分の力を。
あ、マスターおかわり。」

「小学校の頃とかSIR。名前、立体文字でかかなかった?」
「あぁ、やりましたね。」
「それ、最近やったか?」
「いえ、やりませんよね。普通。」
「MA/NA。これが意外とすごいんだわ。たとえば、俺

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女王様と僕 | 1−7 | トレンドメーカーと終止符の話

トレンドというのは、一つの流れであって、換金(購入・投資・搾取・詐取)の道(満)標(シルバプレ)。

とりあえずの刷り込み、だ。
タバコを吸って
ビールを飲んで
キャバクラ行って
アイフォン(割って)換えて(割って)
インスタ上げて

すべては、胴元が計算が立つように回している情報の渦だ。
僕たちは、巨大な潮の目の果てにある死に向かって毎日毎日消費し続けている。

消費は欲求でも無く、渇望でもな

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女王様と僕 | 2-1 | 人と人の距離と媒介の話

女王様と僕 | 2-1 | 人と人の距離と媒介の話

やあYEAH矢

このお話は、世の中を見る角度がちょっと変わるテキストであり、究極の戯言。お久しぶり。僕は、世を狂わすトレンドメーカーを打ち倒すため
日々修業の日々を重ねる、剣士筆士弁士(<KenPenBen>C3)/下・上ル(シモ・ノボル)。
覚えている方も、はじめましても。

これは僕の記録であり戦い。
記憶と記録の照合であり、次々と埋葬される人への弔い。

人間は、人間であり続けるのか?

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