音楽芸術におけるストーリーの必要性/無駄なスランプに陥らないために
どうも、気圧にやられてるマンです。
梅雨の時期はきついですね。まあボチボチやりましょう。
音楽芸術とストーリー
僕個人の考えとしては音楽芸術に関してはストーリーがいらないと思っています。クラシックにおける絶対音楽の考え方と同じとは言いませんが、正直こちらが意図したストーリーなんてリスナーには関係ないじゃないですか。つまりデザインされて希釈されたストーリーなんてただ味が濃いだけの家系ラーメンと同じです。家系ラーメンの本質はストーリーなんかにしなくても食えばわかります。つまりそういうことです。
メジャーアーティストの真似をしてもインディペンデントでは勝負できません。なぜかというと大きな現場ではチャレンジができないからです。正直な話をするとそういう現場ではあまり音楽的思考をとって作曲することはないです。デザインやコラージュと同じ感覚で作ります。それはすでに音楽以外の部分に作られたアーティスト、いや、タレントですね、タレントのストーリーがあって、音楽はそれを盛り上げるだけのただの要素になります。
それは良し悪しの話でなくただの仕事です。糞みたいな、ただの仕事です。
つまり音楽芸術におけるストーリーとはアーティストがコントロールするものではないんです。リスナーが自分の感覚と感性で感じて、そして想像するものです。本来他人の感性に介入するなんてのは踏み込んではいけない領域なんです。想像する余地を殺した音楽作品を芸術なんて呼べません。それは冒涜です。
認知と評価経済
とはいってもすこしビジネス的なことも考えないといけないので書いていきます。
僕はいまTwitterのほうが活発ですが、ネタ的に使うのはTwitterが向いてるなあと思ったからで、Twitterにおいてはアーティストイメージも何もないです。純粋なオタクです。インスタやFacebookは陰キャにはキツイ。なのでふわっと録音した作品を毎日投稿することで認知の拡大、というよりもコンテンツホルダーとしての信用を高めています。音楽の人だと認知されること、そしてそれを必要な時に力に変えること。それが評価経済なのではないでしょうか。僕は基本お金で動きませんが面白そうな企画には全力で参加しますし、単純に食っていくためにストック音源や依頼案件をこなしているので、というのも有名作家として認知されることでインディペンデントアーティストの市民権を得ていきたいという思いはあります。作品を作ることでしか芸術家は評価されないので、そこはシビアに。
認知の入り口をしっかり作っていくことと最終的にどこで作品を観たり買ったりできるようにするのかはデザインしないとまあ難しいでしょうね。そこはね、デザインです。ストーリーとは違うので。
無駄なスランプに陥らないために
世界観みたいなものを意識しすぎじゃないか…?っていう疑いは常にあって、世界観そのものに溺れてしまうというか…自分の未熟さの隠れ蓑にしてないかって自問自答をしている。つまり世界観/テーマを固めすぎると曲が作れなくなるんじゃないか説。
— 佐々木慧太 (@keita_jet) June 18, 2020
こんな感じのツイートをしたんですが、つまりですね、悩むことが無駄なスランプにつながるんですよ。なぜ僕が今現状一日に6曲くらい録音できているのかというと、悩むのを後回しにしているからです。世界観とかはストーリーと同じで悩むべきことではないんです。特に作曲段階ではあまり考えることではないです。おそらく音作りの段階で悩むポイントです。作曲段階で悩んでいるということは最終形が見えてないのと同じなので、そうなったら作曲の前に作ろうとしているものの本質や音のイメージを固めたほうがいいです。マジで作ってる段階の悩みは無駄です。効率が悪いことが悪とかではなくて、モチベーションを保つことのほうがコストが高いのでなるべく制作には時間をかけないほうがいいと思います。特にワンオペの場合は先に作ってしまって告知やSNSの戦略を考えたほうが作品そのものの出来よりも重要です。作れないのではなく作るための準備が整っていないだけではないかと感じますね。おそらくどんな天才でも作るための決定的な要素が欠けている場合手が動かないと思います。ですので、先にコンセプトや感情の使い方みたいなものをはっきり定義して、それに従って作ることを徹底すればアイデアが枯渇しないのでスランプになりにくいと思います。もちろんすべてを出し尽くして作品を作ってもいいと思います。が、スランプで悩むのが嫌な場合は出しすぎると詰みます。
ちなみに僕はnote記事用のメモをなんとなくふわっと箇条書きにまとめていて、それをベースに思考していっています。社会問題などと対峙する場合は答えに確実なものがあり得ないので大いに悩むべきですが、単純な自分事のために悩みすぎると病んでいくのでサッと作品は作ってしまったほうが良いのかな、と感じています。
大変な時期ですがメンタル大事にというかいのちをだいじにの思想で行きましょう。
bandcampが人権問題の社会活動として売り上げの寄付を行います。その思想に深く共感したので、新作EPをリリースしました。是非聴いてみて下さい。paypalアカウントをお持ちでしたら購入も検討していただけたらありがたいです。では。
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