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徒然日勤

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エッセイや短編小説など、徒然なるままに更新しています。
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#小説

死への憧れ

死への憧れ

目が覚めると僕は何もない、真っ白な世界にいた。
境界線も重力もない、ただただ真っ白な世界。ここがどこなのか僕にはすぐにわかった。そう、たぶん僕は死んだのだ。
現実的に考えてこんなでたらめな世界はあり得ないし、なにより、あれだけ苦しかった気持ちがもうすっかり消えてなくなっている。

良かった。僕は心の底からそう思った。もう苦しいことはないんだ。本当に良かった。ここがどこだろうとどうでもいい。僕はいま

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二人で朝食を

二人で朝食を

昼食というのはある程度の関係性があれば共にできる。例えば職場の同僚だったり友達だったり大学の先輩だったり、特に意識が必要なわけではない。全く必要がないかと言えばそうではないが、薄い人間関係でも一緒にすることはできる。

それに比べて夕食はより深い人間関係が必要だ。これは飲み会の話ではなく、二人で共にするという意味で、だ。特別仲の良い友人やお世話になっている人、または恋人や家族などだろう。より長い時

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確かな約束

確かな約束

僕は「いつか」という言葉が好きだ。そこには地続きの今があって、可能性を感じさせてくれる。だけど、それはいつでもいいわけじゃない。可能性というあいまいな世界なので、そこにはちょっとしたタイミングがあって、そこを逃すと永遠に「いつか」は来ない。何とも残酷な話でもある。

以前人間関係は寂しさの埋め合わせなんじゃないかと考えた時期があった。「いつか」という可能性を信じられずに、確実で目に見える今に価値を

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僕をつなぐもの

関係の境界線を曖昧にすることは、暗黙の了解なしには不可能だ。言葉にしてはならない取り決めが人間同士の距離を保つのである。

僕は、それが他人と自分が別人格なのだと認識するための方法だと確信している。それが唯一の方法かどうかはこの際どうでもいい。とにかく僕はそうだと考えた。身体も精神も、この境界線がなければ観念でしかない。観念を視認化し、身体と精神を表現するということは間違いなく、曖昧にひかれたその

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窓を挟んで、君と僕

午前六時三十分。

寝る前にセットしておいた目覚ましの不協和音は、なにくわぬ感じで、いつも通りに僕の気分を最悪なものにする。非常に迷惑だ。

ひと息つく間もなくベッドから飛びあがり、もそもそと出かけるしたくをする。仕事の準備だと思ってしまうと途端に気分が滅入ってくるので、電車に乗るまでは極力今日が仕事だとは考えないようにしている。電車に乗ってしまえば後戻りができないので、そこから先はながれに身をま

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