筋トレを幼い頃からやると身長が伸びないってホント?
こんにちは。パーソナルトレーナーの助政桂多です。
皆さん成長期に筋力トレーニングをすると身長が伸びなくなるって噂、一度は聞いたことがあると思います。
確かに体操選手は幼い頃からかなり強度の高いトレーニングや練習を重ねて、幼い頃から腹筋がバキバキの方が多くいます。
イメージとして身長もそこまで大きくないように感じます。
それは成長期のトレーニングと関係があるのか、詳しくお話していきます。
ぜひ、最後までお付き合い下さい。一人でも多くの方にこの記事がお役に立つことを願っております。
1、成長期のトレーニング
筋トレをすると筋肉がつく意外にも様々なメリットがたくさんあります。
たとえば気分がスッキリしたり、自分に自信がついたり、脂質の代謝を促して体脂肪の蓄積を抑えたり、燃焼させたりといったことです。
なぜそういった効果が起こるのかですが、それにはホルモンが大きく関係しています。
テストステロンやセロトニン、成長ホルモンなどのホルモンです。
まずはその種類や効果をご紹介していきます。
1、成長ホルモン
成長ホルモンは、下垂体から分泌されるホルモンのひとつです。
「成長」という名前がついていますが、成長ホルモンは小児の成長のためだけに働くものではありません。
人間の一生にわたって、代謝調節に関与し、現在では免疫機能、認知機能などにも作用を持つことがわかってきました。
■脳に対する作用
・記憶力向上
・意欲向上
■骨に対する作用
・骨を成長発達させる
・骨密度を保つ
■生殖器に対する作用
・生殖器を正常に保つ
■免疫系に対する作用
・免疫機能を保つ
■脂肪組織に対する作用
・脂肪の代謝を促す
・脂肪燃焼促進
■糖代謝に対する作用
・糖代謝を調整する
■筋肉に対する作用
・筋肉量を保つ
2、テストステロン
男性ホルモンと呼ばれるテストステロンは、骨格を逞しくしたり、ヒゲや体毛を生やしたりするなど男性的なカラダを作るホルモンです。
その中の働きの一つに、筋肉を作る効果もあります。
■筋肉の量を増やしたり強度を高めて筋肥大させる造血作用
■男性としての機能の維持
■集中力やリスクを取る判断をするなどの高次精神機能
■内臓脂肪やメタボリック症候群、骨密度
特に筋肉を増やしたいと筋トレなどをしている方にとっては、テストステロンは必要不可欠であり、テストステロンの分泌が少ないといくらトレーニングをしても、筋肉量の多い理想的な体を手に入れるなど筋トレの効果を出すことは難しいと言えますね。
3、セロトニン
別名、「幸せホルモン」と呼ばれる脳内ホルモンで、「ノルアドレナリン(神経を興奮)」や「ドーパミン(快感を増幅)」と並び、感情や精神面、睡眠など人間の大切な機能に深く関係する三大神経伝達物質の1つです。
脳は緊張やストレスを感じるとセロトニンを分泌し、ノルアドレナリンやドーパミンの働きを制御し、自律神経のバランスを整えようとします。
ストレスが溜まっている時に温泉に入ったり、リラックス効果のある体操などを行ったりすると癒されるのは、セロトニンが増え、ノルアドレナリンが減少するからです。
トレーニングでセロトニンの分泌を促すことで、ストレスに耐えうるメンタルを保てるでしょう。
また、セロトニンはよい睡眠をつくるメラトニンというホルモンを作る材料にもなります。
日中にしっかりトレーニングを行い、セロトニンを多く分泌させることで快眠に繋がるのです。
2、成長期のトレーニング
成長期の発育中の子供が筋トレをすると身長が伸びなくなるって、聞いたことがあると思います。
結論として、身長が伸びなくなることはありません。
なぜそういったことが言われるようになってしまったのか、詳しくお伝えしていきます。
筋トレが身長の伸びに影響しないからといって、筋トレをしすぎると、ケガに繋がる恐れがあります。
発育期はアライメント(骨・関節の配列のこと)が整っていないので、過度な負担をかけられないからです。
また、単純にエネルギー不足に陥りやすくもなります。
成長期の子どもの身体は、骨や筋肉を成長させるために多くのエネルギーが必要となります。
しかしそのような時に筋トレを行い、筋トレにも多くのエネルギーを割くとなると、成長に必要なエネルギーが不足する可能性があります。
つまりこの時期、小学生低学年から中学生高学年までは、ウエイトトレーニングのような筋トレではなく、さまざまな動作を身体に覚えさせるのを優先にしたほうが良いでしょう。
そうすれば運動能力の向上、ひいては様々のスポーツの技術力向上なども期待できるでしょう。
本格的な筋トレやウエイトトレーニングは高校生になってからでも遅くはありません。
例えば野球やサッカーを例にしますと、小学生〜中学生までは反復して練習(ボールを扱う、素振りをする、走るなど)をして、体の使い方や技術の習得をして、高校生に上がったら技術にプラスして筋トレなどでフィジカルを強くするといったイメージです。
つまり幼少期の筋トレと身長の関係性は直接的には関係ありませんが、ケガに繋がる恐れや、エネルギー不足による成長の妨げになる可能性があります。
筋肉を大きくさせのは、16歳以上になってからやっても遅くはないでしょう。
3、筋トレはいつ始めれば良いですか?
先程の章で16歳以上から始めたほうが良いことは分かりました。
では逆に何歳までに始めなければいけないのでしょうか。
実は始める年齢になるべく早いほうが良いとしても、遅いということはなく、50代やもっと高齢の80代であってもトレーニングはやったほうが良いでしょう。
歳を取るごとに「身体がたるんでいく…」「すぐに疲れる…」「将来のケガや病気が心配…」など、身体の衰えに気づきはじめ、体力の悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
ですので男女年齢を問わず、健康維持や美しいボディーラインを保つために、運動しなくちゃなと思ったときがまさに始める時期です。
筋肉量の変化で言えば35歳から45歳をピークに、どんどん筋肉が落ち始め、60歳ぐらいになると全く筋トレをやった経験がない人は、ピーク時に比べて筋肉量が10〜15%も減少してしまいます。
老後に生き生きと健康的に生活していくためにも、なるべく早めにトレーニングを習慣化することをおすすめします。
筋トレで得られる効果として
・美しい姿勢の維持
・基礎代謝向上によるダイエット効果
・生活習慣病の予防
・体だけでなく心も健康的になる
・いつまでも元気で若々しさが保てるなどが挙げられます。
今まさに健康維持のためにトレーニングを始めようと考えている方は、まずは一歩踏み出してみませんか。
筋トレをするか・しないかで、将来若々しさを保つことにも大きな違いが出てきます。
未経験で歳を取ってからでのスタートでも全く遅いことはありません。
ご自身だけでどうやってトレーニングや食事を始めたら良いのか、分からない時は専門知識をもったパーソナルトレーニングを受けることをおすすめします。
4、最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は「筋トレを幼い頃からやると身長が伸びないってホント?」についてお話しをしました。
今回も最後まで読んで頂き、誠にありがとうございます。
Instagramも頑張っていますので、ぜひ御覧ください。
TRAINER'S GYM(トレーナーズジム) 曙橋店で
オーナー兼トレーナーをしています。ホームページはこちら。
パーソナルトレーナー
助政桂多
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