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多様な学びの場と学校教育(14)

やはり大人が変わることが大切


今日も私のnoteにお立ち寄りいただきありがとうございます。

多様な学びの場と学校教育について考えてきています。


個を大切にしながら、なぜ学ぶのか、何のために学ぶのかを、考えることが大切なのではないかと、前回お話ししました。


その際に、大人が変わらなければならないのではないかと思いながら、お話ししていました。


私は、中学受験、高校受験、大学受験のそれぞれに向き合い努力をしている子ども達とも、長年、共に学んできました。

ですから、不登校の子ども達が、受験を考えるときにも、共に考え、わからないところを共に学び、送り出していくことができました。

学校現場でも子ども達と学び、通信制高校でも、長年、子ども達と共に学んできました。


これまでの経験から思うことは、

「子どもが変わるためには、大人が変わらなければならない」

ということです。


最も顕著なのは、中学受験の子ども達です。

中学受験は、子ども達の意思もありますが、多くの場合、ご家族の希望、願望を子ども達が具現化するという形に私には思えます。


異論のある方もいらっしゃるかもしれませんが、私が関わってきた中学受験を目指す子ども達の多くは、自分が受けたいと口では言っていても、もとはと言えば、ご家族が受験したらと勧めたことに始まっていました。


ですから、中学受験は、ご家族の考えだと私は思っています。


中学受験の子ども達を見ていて、ご家族がこうして欲しい、ああするべきだということを、やっていることがものすごく多いのです。

受験校の決定は、特に象徴的で、ご家族が誘導してしまわれることが多く、何度も私とぶつかってきました。


結局、ご家族に、「中学でどのような教育を受けさせたいのか、なぜ学ばせるのか、何を学んでほしいのか」ということを突き詰めてお話をして、お考えいただくと、大学実績にとらわれていたり、安定した職業についてほしいというご家族の思いに気がつかれたりしていきます。


しかも、それを子ども達に押し付けていることにも気がつかれます。


それが本当に子どものためになるのか、子どもが望んでいるのかを考えていただけるようになると、不思議なのですが、子どもの成績が伸びてくるのです。


ご家族が考え、自らの考えを変えないと、子どもは変わらないのです。


個を大切にし、多様な学びを大切にしながら、自分だけではなく、他の人々とも協調し、共に尊重しながら生きていくことを、まず、大人の私達が、自分のできる範囲で率先してやっていくことで、子ども達が、何を、どのように学んでいくのかを見せることができます。


そして、個を大切にするとはどういうことなのか、本当の多様な学びとはどういうものなのかを、子ども達と一緒なって考えていくことが必要なのではないかと思います。


こうしていくことで、自分のことだけ、自分の思いだけを主張する大人が減っていくようになるのではないかと思いますし、そうしていかなければ、今の子ども達が、30年後、50年後、自分達の思いだけを主張する世の中を自分たちで作ってしまい、とても生きづらい状況になってしまうのではないかと、危惧するのです。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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Keisuke Tani
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