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新たなタイプの不登校(5)

増えている?

先日から、全くルールやマナーが身についていない子ども達が最近、増えていて、どうやら、こういう子ども達は「愛着障害」のある子ども達ではないかと考えていることを、お伝えしてきました。

この「愛着障害」のために、人に関心が持てず、うまくコミュニケーションができなかったり、自分のやりたいことにこだわってやり続けたり、周りの人のことなど考えていない場合があります。

反対に、ほとんど話したことがない子どもに、まるで前からの友達のように話しかけたり、他の子どもが嫌がっているにもかかわらず、ずっと話しかけたりするような場合もあります。

これでは、うまく集団の中で生活していくことは難しいのは明らかです。

周りの子ども達と話もできず、ぶつかってしまえば、学校に行かなくなってしまいます。

このような場合、学校に通えるか、通えないかの問題ではありません。

まず、ご家族が「子どもの安全基地」になっていることを、ご家族にしっかりと認識していただけるように、関わる大人全員で支援していく必要があります。

お分かりのように、乳幼児期に家族との関係性が良くなかったことから、ご家族が現在も何か支援が必要なことも多々あります。


前回、書かせていただいた子どもも、お父様の酒癖が悪く、子どもが学校に行けなくなった時に、お父様がお酒を飲んでは怒鳴り散らしたり、お母様に手をあげたりということもあったのです。

そうすると、子どもはお母様を「安全基地」と、とても思える環境ではなかったのです。

そのため、この子どもの場合は、お父様とお母様の両方のご実家に支援を依頼し、ご協力をいただき、お父様がお酒を飲む量を減らしていきながら、子どもはお母様と一緒にいることで安心できる環境も整えていきました。

これには行政のサービスもお願いし、学校の先生方にもご協力をいただきました。

関わる周りの大人全員で支援するような形になりましたが、このようなことは、そんなにできることではありません。

偶然にしても、周りの多くの大人の協力で、この子どもは、お母様との愛着関係を築き、安心して生活できるようになり、周りの子ども達との関係も、改善して行けました。


それにしても、このような「愛着形成がうまくいっていない」子どもが、最近、増えているように思えてなりません。

それには、社会の変化も大きく影響をしているのかもしれません。

社会の変化が影響しているのであれば、どのようにしてしっかりと愛着を形成していくかは、難しい問題になります。

そのことも含めて、考えていきたいと思います。

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Keisuke Tani
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