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脱・自責思考
こんにちは、unname代表取締役の宮脇啓輔です。
仕事で成長するために、自責思考が大切ということはいろんなところで唱えられていると思います。人間は自分を肯定したい生き物なので、生まれつき自責思考が身についている人はほとんど存在せず、みんな後天的に身につけてきた価値観なのかなと思っています。
そんな自責思考ですが、そのスタンスを身につけた人が次に向き合うべき壁に「程よく他責にもしていく」ことだと思います。なんでもかんでも自責にとらえると、メンタル的にもきついだけでなく、思考停止に陥ることもあります。
今回は自責思考との上手い付き合い方について解説していきます。
行き過ぎた自責思考は思考停止
ストイックで成長意欲の高い人ほど自分に厳しくなりがちですが、遠い目標を追いかけるときは長く走り続けられることも非常に重要です。自責思考・完璧主義が行き過ぎると辛くなってしまうので、そんなときは長く走るという目的のために、適度なセルフマネジメントをしてあげてください。
いいセルフマネジメントは、必ずしもストイックさを必要とはしません。むしろ、自分のご機嫌を自分でとる必要があると考えています。
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しかし、上図のようなセルフマネジメントは一見すると、「甘え」や「他力本願」のように見えてしまいます。なので、そんな自分をうまく扱うコツとしては、自分を他人のように扱うことです。
他人であれば多少甘くても、本人の成長のため、パフォーマンス向上のために合理的に見えるやり方には納得できると思います。なので、他人をマネジメントするかのように、自分に対しても最適解を導いてあげてください。
また、自責思考はいつの場面でも良いものだと取り扱われますが、行き過ぎた自責は思考停止になる可能性もあるので注意しましょう。
極端な例ですが
部下が緊張してプレゼンがうまくいかなかったのは、自分のロープレの仕方が甘かったから
うちのエースが打たれてしまったのは、スタンドで応援する俺の声が小さかったから
今日雨が降ったのは、自分が日頃良い行いをしていなかったから
など、明らかに自分のコントロール外にある結果ばかりです。
これらを自分の責任であると片付けるのではなく、むしろこの結果を踏まえ、どうリカバリーするかを考えた方が建設的です。それに加え、常に「自分のやり方が間違っていた」と思っているとメンタル的に辛くなりやすいので、そんなときは目的に立ち返りましょう。自分のコントロール外にあることの結果は甘んじて受け入れ(諦め)そして、前向きにまた別のやり方を考えていきましょう。
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前向きに考えることで、結果的に試行回数も増えるようになると思っています。試行回数こそが「答えのない仕事」において、もっとも重要なのは論じるまでもないでしょう。
そのためには、諦めるべきことは甘んじて受け入れる。その上で、目的は貪欲に追いかける。これができる人がメンタルを病むことなく、柔軟に成長していける人なんじゃないかなと思っています。
適切な自責思考獲得の4段階
ここまで、「自責思考過ぎるな!バランスが大事だ」という趣旨のお話をしてきましたが、とはいえ自責思考はとても重要です。当たり前ですが、自分に何か問題があったのではないか?と考えられないと、成長機会は著しく減少してしまいます。
そんな中この章では、適切な自責思考獲得の4段階について解説していきたいと思います。
第1段階:基本的に他責
最初のステップとしては、人間本来の持ち合わせている「私は悪くない」のフェーズです。学生時代〜社会人3年目くらいのほとんどの人間はこの第1段階に存在しています。
自分を正当化することで、ストレスを軽減できるので生存にはピッタリですが、仕事上では大きな壁にぶち当たってしまいます。「成長できない」「信頼されない」など、いいことがないので、社会人になるタイミングでは必ず突破しておきたいフェーズになります。
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第2段階:基本的に自責
次のステップとしては、「基本的に自分に何か非があったのではないか?」と思考を巡らす、自責思考フェーズです。このフェーズに入りたての方としてはその状態でも問題がないのですが、行き過ぎた自責思考は思考停止であり、精神衛生上良くありません。
気合が入っている若手ほど、このフェーズから脱却できなくなるので、客観性を手に入れて、本当にこれは自分の責任で生じたのか?と考えてみてください。
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第3段階:自責と他責
次のステップとしては、自責思考を身につけたものが客観性も手に入れることで、自責と他責を使い分けることができるフェーズになります。ここまでくると、成長機会を失わずに器用に気持ちも切り替えることができるので、メンタルを安定させながら働くことができます。
マネージャーのような立場からメンバーを見て初めて、「うちのメンバーは行き過ぎた自責思考になっている・・」と客観的に見ることができたりします。ぜひそのような立場になった際、他人を見ることで自分を見つめる機会にできると良いでしょう。
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第4段階:自責と自責外
最後のステップが最も理想的なフェーズであり、基本的に全ての現象を他人の責任にすることはありません。かといって自責にすることもなく、「自責か?自責ではないか?」の2択で事象を捉えることができます。
自責かそれ以外の定義としては、自分のコントロール下にあったものなのか、自分のコントロール外にあったものかで判断します。自分にどうしようもできなかったものに関しては、その状態なってしまったことを真摯に受け止めつつも、自分の責任ではないので、精神的にダメージを受けることがありません。このフェーズに達するには、セルフマネジメントが適切にできて、客観的に事象を捉える力が必要となります。
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この「適切な自責思考獲得の4段階」を眺めながら、今自分がどこのフェーズにいるのかを考えてみてください。そして、各ステップでやるべきことを具体的なアクションに落とし込んで実行してみてください。
適切な自責思考を手に入れて、うまく自分をマネジメントしつつ成長機会を掴んでもらえればと思います。
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