夏の暑さに備えて
2024.4.18【212限目】
春風が心地よく、桜が散った後には、チューリップ・つつじ・芝桜・ハナミズキなど次々に咲きだし、あたり一面がぱっと明るくなる季節になりました。
新学期が始まって10日あまりが過ぎて、登校する子どもたちも落ち着いてきたように思えます。
近くの中学校の横を通りますと、1年生の制服が変わっていて、つめえり、セーラー服が、男女ともブレザーになっていました。
気象庁が、今月、25~29日に全国各地で、この時期として「10年に一度のレベル」の高温を予報したことを伝えました。
今の時期に夏日になる日もあり、中学校がブレザーに移行したのは、少しは暑苦しくなく、脱ぎ着も簡単にできるので、少しでも暑さ対策になると思いました。
暑熱順化(しょねつじゅんか)
季節の代わり目で、体が夏に向けてだんだん暑さに慣れていくことを、暑熱順化と言います。暑くなる前から余裕を持って、暑熱順化のための動きや活動を始め、暑さに備えることが大事です。
今がちょうど暑熱順化が必要なタイミングになっています。暑熱順化には個人差がありますが、2週間ほどかかると言われているため、今の時期から暑さに慣れるための運動や軽めのストレッチや入浴を始めて、徐々に暑さに体を慣らしていくことが大切です。
暑熱順化前線(暑熱順化を始める時期)を、東京・名古屋・大阪は5月中旬を目安にしています。
具体的な暑熱順化の方法
・ウォーキングなら、1日30分を、週5回
・ジョギングなら、1日15分を、週5回
・入浴(シャワーだけでなく湯船につかる)は、2日に1回、40~41℃を10~15分、その内肩までつかるのは、2~3分程度で、あとは半身浴をする。
・筋トレやストレッチなど適度な汗をかく運動は30分を週5~毎日。
・サイクリングは、1日30分を、週3回
等が挙げられます。
くれぐれも、ご自身の体調に留意して、出来ることを無理しないように注意して実施してみてください。
暑熱順化による効果
・発汗しやすくなります。汗をかくことにより、皮膚の表面から汗が気化、蒸発し、気化熱が奪われるため体温が上がりにくくなります。
・皮膚血管が拡張し、放熱しやすくなります。
・汗に含まれるナトリウムイオン濃度が30%~40%低下し、汗による塩分損失が抑えられます。
本格的に暑くなる前から徐々に体を暑さに慣れさせることで、暑熱環境にさらされても、熱中症になりにくくなります。休養と水分補給も大切です。
その結果、暑さに対して負担なく過ごせるようになり、夏バテや体のだるさを防ぐことが出来ます。
いつも実施している熱中症対策に加えて、涼しいうちから暑さへの準備をして、夏の熱中症災害を減らしていきたいです。
年をとると、体温の調節や感じ方が鈍くなるので、特に注意して生活したいと思いました。
熱中症の予防の目安
暑さ指数(WBGT)が28を越えるあたりから熱中症患者発生率が急に上がり始めます。WBGTが高い時に熱中症が起こりやすいため、この指数が労働現場、スポーツ時、日常生活での熱中症予防の目安として使われています。
暑さ指数(WBGT)をチェックして、熱中症予防に役立てます。学校でも、暑さ指数によって、運動場での活動や水泳の授業の中止をします。
(参考)
暑さ指数(WBGT)・・・人体と外気との熱のやり取り(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい「湿度」「日射・輻射などの周辺の熱環境」「気温」の3つを取り入れた指標。なお環境省のサイトでは気温との混同を避けるため、暑さ指数について単位の摂氏度を省略して記載している。
運動に関する指針では気温31℃で35℃未満、暑さ指数(WBGT)が28以上で31未満では、厳重警戒(激しい運動は中止)になります。
今年の夏は猛暑になると言われています。暑さに負けないようにこの夏を乗り越えたいものです。
【今週のけい先生】*担当:夫(父)
けい先生は夏に向かって、なじみの布屋さんから気に入った生地を買ってきて、夏のワンピースを2着とパンツを途中まで縫っていました。
パンツの丈がどうだと聞きに来ました。私は夏ものだから短い方がいいとアドバイスをしました。
【編集担当より】
”○○指数”と言う言葉をよく目にします。指数ってなんだろうということで、Wikipediaでしらべると、数学的な意味が出てきます。またその他の分野では、指標 (index, factor)という意味合いで用いられています。
指数(しすう)
その他の分野では、変動する数値の大小関係を比率などの形にして表した指標 (index, factor)
Copilotに聞いてみると、経済や金融系では、日経平均株価(日経225)、東証株価指数(TOPIX)、S&P500、ダウ平均株価(NYダウ)などを教えてくれました。
また生活に関わるところで教えてもらうと、とにかく何でも指標があるようです。日々の生活に役に立ちますね。
気温指数(暑さ指数):
暑さや寒さを数値化した指数。体感温度を考慮しています。
湿度指数:
空気中の湿気の量を示す指数。高い湿度は不快感を増加させます。
UV指数:
日射線の強さを表す指数。紫外線の影響を評価します。
空気質指数(PM2.5指数):
大気中の微小粒子(PM2.5)の濃度を示す指数。健康への影響を警告します。
食品の栄養価指数:
食品の栄養成分を数値化した指数。カロリーやビタミン、ミネラルなどを評価します。
交通渋滞指数:
交通量や渋滞の程度を示す指数。通勤や移動計画に影響します。
幸福度指数:
国や地域の住民の幸福感を評価する指数。生活満足度を測定します。
消費者物価指数(CPI):
特定の商品とサービスの価格変動を示す指数。インフレ率を評価します。
ストレス指数:
ストレスの程度を示す指数。心身の健康に影響します。
睡眠指数:
睡眠の質や量を評価する指数。健康的な生活に重要です。
幼児の成長指数(身長・体重):
幼児の成長をモニタリングする指数。健康的な発育を評価します。
エコロジカル・フットプリント:
個人や国の環境負荷を評価する指数。持続可能な生活に関連します。
ハッピネス指数:
国の幸福度を評価する指数。生活の質や社会的要因を考慮します。
運動指数:
運動の量や強度を評価する指数。健康維持に重要です。
睡眠不足指数:
睡眠不足の程度を示す指数。健康に影響を及ぼします。
ストレッチ指数:
柔軟性や筋肉の状態を評価する指数。運動前後に重要です。
食事バランス指数:
食事の栄養バランスを評価する指数。健康的な食生活に関連します。
睡眠リズム指数:
睡眠のリズムや規則正しさを評価する指数。健康に影響します。
ストレス耐性指数:
ストレスに対する耐性を評価する指数。
身体や心理に関わる指数は、基準となる状態からの乖離を示すようです。もちろん個体差があるモノかと思いますが、学問的・医学的な知見を我々に数値で示してもらえるのは、大変ありがたいです。
とは言え、何事も数値を追いかけすぎると本末転倒になることもありますので、自分自身の身体感覚も併せて大事にしたいものです。
今後、AIがより進化する中で、身体のバイオリズムなどから、リアルタイムでアドバイスをもらえるようになるでしょう。ビジネスでも標準化していくことが最も効率的となることかと思います。
一方で、標準化されたものから、どのように乖離するかも、面白い視点かと思います。標準化された行動やプロセスは、早晩AIが最も効果を発揮する部分かと考えられます。
芸術やエンターテイメント、マーケティングなどの分野で、Aiを出し抜こうと思うと、どううまく乖離していくかが、ビジネスやイベントなどにおいて、他者と差別化する上でのヒントになるかなと思っています。あらゆる分野で学問やノウハウとして集積されていることは、心理的・感情的な領域も含めてAIによる効率化は進むでしょう。
全くAIを使わないというのではなく、いかに乖離するかがポイントかとぼんやりと思っています。常に95点を出してくるものに対して、200点を出しに行くという感じでしょうか。
そんなことをダラダラと考える春の日です。
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