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年収に満足していないITエンジニアは転職しろ!

#転職してよかったこと

転職してから早5年、現在39歳になる。あの頃は非常に悩んで苦労したが、今になって思えばもっと早く転職しておけば良かったと思う。転職に関して私が苦労したことや考えたことを共有する。これを読んで少しでも転職の参考になれば幸いだ。エンゼルバンクに影響を受けたこともあり、タイトルはドラゴン桜の「東大へ行け!」を利用させていただいた。

職務経歴

まずは転職時のスペックから。

  • 職務要約:客先へ常駐したweb業務システムの開発

  • 従業員数:10〜20名

  • 期間:11年間(大卒で入社、転職経験無し)

  • 開発言語:Java

  • 資格:基本情報、シスアド

リーマンショック後の就職氷河期、Dランク理工系大学生には就職するだけでも一苦労。不採用をもらい続け、大学4年の1月、新卒採用サイトにも載っていない零細企業からどうにか採用を得た。プログラミングには自信があったし、システム関係の仕事であれば何でも良く、採用してもらうだけでも有り難かった。会社には感謝しかなかったし、その恩に報いたいと思った。私は変化を好まない性分なのか、部活や学校を途中で止めることもなかったし、会社も定年まで続けるものだと思っていた。

転職後に大学の友人達と同窓会であったが、仲が良いメンバー7人中7人が転職していた。転職率100%。その内、4人が離婚を経験。転職率も離婚率も高く、自分の考えが幻想でしかないことを思い知らされた。

転職のきっかけ

転職のきっかけは、エンゼルバンクという漫画の本。暇つぶしに無料の漫画アプリで配信されていたので途中まで読んだ。三田紀房さんの漫画は読んでいて不思議とやる気が湧いてくる。漫画の話をそのまま鵜呑みにするのはいけないがとても感銘を受けた。ちなみに、クロカン、マネーの拳、インベスターZを経てエンゼルバンクへ辿り着いた。いまだにドラゴン桜は読んだことがない。受験に苦手なイメージがあるのでどうしても読む気にならない。メディアがちやほやしているのも好きじゃない。

転職の理由

きっかけは本当に単純なものだが、転職に至った理由は3つ。

  1. 給料

  2. 職場環境

  3. 将来性

給料

34歳で年収400万未満。夏か冬のボーナスが無しというのが普通だった。会社が大変だからと言われ、それに納得していた。IT派遣業なので各個人のスキルが非常に重要だが、契約が続かないメンバーが多いのが致命的だったと思う。
年収を月の手取りへ換算すると、25万程度だったと思う。そこから1人暮らしの生活費を除くと遊びに行くと貯金もできない状態だった。

職場環境

常駐経験は2回でどちらも5年程度続いた。これは派遣エンジニアの宿命だと思うのだが、プロパーから奴隷のように扱われる。あいつらは、本当に派遣を人間だと思っていないな。どの会社も同じ。上下関係が生まれるとつけ上がる。プロパーよりも仕事量こなしてるのに給料が少ないのも不満だった。

将来性

5年も常駐しているとそこで学べられることはほとんどなくなってくる。ましてやプロパーの新人教育を担当させられたりする。新しい常駐先に行くのもダルいし、50代になってもプロパーに気をつかうのは嫌だった。同じシステムを開発するのなら自社の役に立つシステムの方が良い。

転職活動

人の価値を決めるのは相場。エンゼルバンクでそんなことを言っていた。まずは自分の相場を知る必要がある。転職なら、doda(デューダ)と、よくCMが流れていたので登録した。今ならビズリーチ!でも良いかもしれない。リクルートが個人的に嫌いなので、利用しなかった。就職活動時は様々なサイトを利用したが管理しきれなかったので、転職活動はデューダだけで臨んだ。
デューダに登録するとすぐにエージェントから電話がかかってきて一度会えないかと打診される。1年から2年の長期的なスパンでの活動を考えているので今はまだ不要と回答。後からも何回か連絡がきて断るのに苦労した。

ITエンジニアの相場

ITエンジニアの当時の相場は500万。転職するだけで年収100万アップ。給料面は問題なくクリア出来そうだった。1年の中でも相場が上がるのは8月と12月の前後。基本的に会社は、前期(4月)と後期(10月)に計画を立ててプロジェクトが動き出すので、プロジェクトが忙しくなって人が欲しい時を狙う。期の切り替わり時期を狙うのは、自分の価値を落としている。

給料以外の会社の条件は、下記とした。

  • IT企業でない(社内SE)

  • 慢性的に募集をかけていない(離職率が高い)

  • 新しい求人

職場環境と将来性は、プロパーになれば問題は無いと思う。また、IT企業でない方が自分の価値は上がるし、平均賃金が高い業種を選ぶことで給料も自然と高くなる。毎月デューダにて求人をチェックして繁忙期の求人を狙った。年収が人より高ければ、大概の事は我慢できる。残業代抜きで年収が高い会社を探せ!

1社目

転職活動を始めて、3ヶ月。良さそうな求人を見つけたので応募。面接は苦手なので予めポートフォリオサイトを作成し、今まで個人作成したアプリの説明を職務経歴書と一緒に送付した。これも自分の価値をアピールするため。面接もなんとかこなし、内定を得た。試しの1社目で受かってしまった。人は決めてから悩む。多くのひとは事前に調べて比較することをせず、決めてからグジグジ悩む。でも行動しないと幸せになれない!とエンゼルバンク状態になる。
すんなり行き過ぎ。離職率が高くて慢性的に人が足りない会社なんじゃないだろうか。もっと良い会社があるんじゃ無いだろうか。大いに悩んだ。たまたま知人が勤めており、業務に不満はないとの事だったのでそれを信じることにした。エンゼルバンクでも知人の会社に勤めるのは悪くないと言っていた気がする。→ 縁があるところにポンと入る(職場の大きな要素は人間関係)。やらないで悩むよりはやって悩んだ方が良い。

退職の準備

転職が決まってからの方が大変だった。転職先と転職元でスケジュールの調整が必要で板挟み状態。転職先からは早く来て欲しい、転職元からは辞めないで欲しい、常駐先のプロジェクトはどうするんだなど色々とあった。結局辞めると言い出してから3ヶ月勤めた。
常駐先では、プロパーの主要人物で話が通じる人に内密で話を通しておき、派遣の同僚にも伝えていた。引継資料は仕事の合間を縫って作成しておいた。元々月単位の契約だったから継続するもしないもないと思うのだが、根回しをしたのにも関わらず、すぐに抜けさせてもらえなかった。
転職元へは、転職先が決まったから辞めますといきなり伝えた。転職先が既に決まっているにも関わらず、話し合いの場が3回用意された。まずは引き止め工作。何故転職しようと思ったのかというところから。スキルのステップアップをしたいということを伝えると、何故早く伝えてくれなかったんだ、そういう希望があるならウチでもできる。将来性の話をすると、人を採用する方向で考えている貴方の下につけるつもりだから教育して欲しい。などと都合の良い話をしてくる。そんな都合が良い事があるならもっと早く行動に移してくれ。こういう時は、正直に給料がスキルと見合っていないと言うべきだったと後悔している。そう言ったとしても貴方の単価はxx万だからウチとしては出せるだけ出しているみたいな話をされるんだろうけど。他の会社ではもっと給料を出してくれるのですみませんと言い返したい。
数時間後、転職元も諦めてくれ、退職出来ることになった。退職してからの手のひら返しには驚いた。いきなり辞めることになるんだから有給は消化できないよ。自分の耳を疑ったが、必要な書類を貰う必要もあるので渋々受け入れた。なので転職先の入社日の前日まで働いていた。有給20日はあったんだけどな。転職元としては定期的な収入がなくなるのが痛かったんだろう。完全な嫌がらせ。1ヶ月は無駄に働いた。良いように扱われた。送別会も無かった。あっても行きたくは無いし、顔も見たくない。

転職してよかったこと

転職して良かったことは、生活に余裕が出たこと。年収は2年目から600万円を超えた。妻と子供1人でも問題なく暮らしていける。ボーナスも夏冬合わせて5ヶ月以上貰える。今までの給料が嘘みたい。ボーナスで何を買うか、たまには贅沢してみよう、どこか旅行に行こうか、なんて事が気軽に出来るようになった。
社員個人は会社の利益なんか考える必要は全くない、自分個人の満足感を得るためだけに働く、とエンゼルバンクで言っているが、個人の利益を追求した結果、満足感を得ることも出来るようになった。仕事の内容は以前とあまり変わりがないが、残業無し。プロパーになったことで同レベルで話し合いもできるし、高い給料を貰っているだけあってみんな心に余裕がある。各個人のレベルも高く、学ぶことばかり。会社を変えただけでこうも満足感を得られるとは思わなかった。

最後に

転職は宝探し。はじめに財宝の地図を手に入れて周到な準備をして旅に出なくてはいけない。楽な先に何もない。面倒なことの先に宝がある。気の進まないことほど積極的にしたほうがいい。(エンゼルバンクより)

転職は、計画的に行う事が最も重要。突発的、短絡的な考えで転職に失敗した人を何人か見てきた。何人かは転職元の会社に中途入社してきた人達。職場でストレスがあるから転職したい気持ちは非常にわかる。だけど転職先の職場でもストレスを溜めてたら意味が無い。グッと我慢して長期的な計画で転職しよう。年収に満足していないITエンジニアは転職しろ!

以上


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