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【書評に出た本】2024年9月
9月に書評掲載された本をご紹介します。
■井伊雅子[著]『地域医療の経済学——医療の質・費用・ヘルスリテラシーの効果』
地域住民の安心感をどう高めるか――
世界の最先端を走っているようで実は不備が目立つ日本の医療体制。人々が安心して暮らしていくためにはどんな情報やサービスが必要かを、地域医療の視点から丁寧に解説。診療や医師の「質」の問題、統計・エビデンスの扱いの問題、医療情報の開示、国民の健康に対する理解度など、国際比較を交え斬新な切り口から検討する、新しい医療経済論。
▶『週刊東洋経済』 2024年9月21日・28日合併号「経済学者が読み解く 現代社会のリアル」(p.112)に「日本で行われる検診・健診 その深刻な問題とは何か」として、本書の著者・井伊雅子氏による記事が掲載されました。
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■鈴木優[著]『フリードリヒ・シラー——自由の美学仮象と遊戯の人間形成論』
美はいかに人を自由にするのか
18世紀ドイツの国民的詩人であると同時に哲学的医師でもあったシラーは、
同時代の唯物論的・機械論的な人間観と対峙しながら、美や芸術による人間性の彫琢を目指した。その思想の全貌に迫るシラー研究の決定版。
▶『図書新聞』 2024年9月14日(第3655号)(5面)に書評が掲載されました。評者は益敏郎氏(熊本大学大学院人文社会科学研究部准教授)です。
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■高橋義彦[著]『ウィーン1938年 最後の日々――オーストリア併合と芸術都市の抵抗』
フロイト、カネッティ、ウィトゲンシュタイン一家に迫る危機
1938年2月、ヒトラーの山荘ではオーストリア首相シュシュニクとの緊迫したやりとりが行われていた。その後の、オーストリア独立を問う国民投票の挫折とナチスによる武力侵攻……。独立を守ろうとする首相たちや、文化人や芸術家の抵抗や亡命を軸に、芸術都市ウィーンの緊迫した日々を描く注目作。
▶『朝日新聞』 2024年09月28日読書面(16面)に書評が掲載されました。評者は、椹木野衣氏(美術評論家・多摩美術大学教授)です。本文はこちら
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↓「日本の古本屋」メルマガ(2024.7.25)「大学出版へのいざない20」に高橋義彦先生のエッセイが掲載されました。
■ギャレット・ジョーンズ[著]/飯嶋貴子[訳]『移民は世界をどう変えてきたか——文化移植の経済学』
▶移民と、移民がもたらす文化が与える影響は何か、経済にとって本当にプラスなのか?
▶移民文化の多様性、習慣、政治文化などがもたらす変化とは?
――世界史的なスケールの視野で計量分析された諸研究を整理・紹介
移民への姿勢で大きく二分された世界において、シリア難民をめぐる議論やトランプ政権下の「国境の壁」問題など、緊張感が一層高まっている。本書では、近年著しく発展している計量分析手法を用いて、移民や彼らの文化がもたらす効果・影響を重層的に整理、分析する。マクロ経済学・経済史的な視点から、壮大なタイムスケールで移民が移住先の社会・経済に与えてきた影響を考察する。
▶『週刊新潮』 2024年8月29日秋初月増大号に書評が掲載されました。評者は、 田中秀臣氏(上武大学教授)です。本文はこちら
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