【書評に出た本】2024年3月
3月に書評掲載されたをご紹介します。
■金成玟【著】『日韓ポピュラー音楽史――歌謡曲からK-POPの時代まで』
坂本九からBTSまで、日本と韓国の音楽がおりなす戦後大衆史をたどる
私たちは「日韓」を超えられるのか?「POPの夢」が、いまひらく――!
BTS、TWICE、BLACKPINK、NewJeans――今や世界的人気を誇るK-POPアーティストたち。彼らの活躍の裏には日韓がおりなした数十年にわたる歴史があった。抑圧と解放に翻弄されながら、大衆の欲望は、ポピュラー音楽の舞台の上で、反射しあい、ねじれ、交差する。歌謡曲から、韓国演歌、J-POP、K-POPの時代まで、日本と韓国はいかに自己/他者のイメージを構築し、欲望しあい、「POPの夢」を見たか。もうひとつの日韓戦後史を描き出す。
◆本書に登場するアーティストたち◆
坂本九、美空ひばり、李美子、李成愛、吉屋潤、パティ・キム、シン・ジュンヒョン、はっぴいえんど、YMO、チョー・ヨンピル、キム・ヨンジャ、ソテジワアイドゥル、H.O.T.、李博士、イ・サンウン、T-SQUARE、CHAGE and ASKA、X Japan、安室奈美恵、嵐、中島美嘉、草彅剛、渋谷系、シティポップ、BoA、東方神起、KARA、少女時代、TWICE、BTS、XG、YOASOBI、imase
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■マイク・ロスチャイルド 【著】/烏谷昌幸 ・昇亜美子 【訳】『陰謀論はなぜ生まれるのか――Qアノンとソーシャルメディア』
アメリカ連邦議会議事堂襲撃事件はなぜ起こったのか?
世界中を震撼させた「Qアノン」現象の根源に分け入り、権威や既存メディアに疑問を抱き陰謀論を信じる人々の深層に迫る、傑作ノンフィクション。
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■小平麻衣子・井原あや ・尾崎名津子 ・徳永夏子【編】『サンリオ出版大全――教養・メルヘン・SF文庫』
詩とメルヘン、いちご新聞、リリカ、サンリオSF文庫、映画……数々の出版物と〈ギフト〉を世に送り出した、1960年代から1980代までのサンリオの多彩な文化事業に迫る
サンリオ創業者の辻信太郎と、詩人のやなせたかしが出会い、抒情とヒューマニズムの夢をのせた出版事業が走り出す。「かわいい」キャラクター事業のかたわら、数々の出版物を世に送り出した新興企業は、他に類のない多彩な文化事業展開をみせ、多くのファンを獲得していった。大量消費時代に先駆けた1960年代から1980年代までのサンリオ出版を、「女性文化」や出版史のなかに位置づける初めての試み。
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「日本の古本屋」メルマガ(2024.3.25)「自著を語る」に小平麻衣子先生のエッセイが掲載されました。↓
■牧紀男【著】『平成災害復興誌――新たなる再建スキームをめざして』
数多くの自然災害に翻弄された平成の時代を振り返り、新たな復興像を描く現代復興小史
雲仙普賢岳噴火災害から、阪神・淡路大震災、東日本大震災まで。平成は数多くの自然災害に翻弄される時代となった。これらの復興の軌跡を振り返り、頻発する気候災害や大規模地震への備えを考える。三十余年の経験から令和の復興像を描く現代復興小史。
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■リア・グリーンフェルド【著】/小坂恵理【訳】/張イクマン【解説】『ナショナリズム入門』
「ネーション」とは何か―― ナショナリズムの誕生からグローバル化まで、その本質に迫る。
既存の「ナショナリズム」研究に、決定的に欠けていた「ネーション」概念の詳細な起源とその政治、経済、文化、精神への影響を論じる。ナショナリズム研究の泰斗が長年にわたる研究をコンパクトに解説した入門書。
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