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ノーベル賞を受賞した経済学者の本を日本で唯一刊行していた出版社営業部員による怒涛の営業レポート:『なぜ男女の賃金に格差があるのか』

こんにちは!
今日は10月からの受賞ラッシュに沸く弊社、営業部より、そのきっかけとなったであろう1冊と、その盛り上がりの様子をご紹介します。

発表の朝は突然に…

賞が発表された9日は、通勤の時間帯から社内メールが妙に騒がしかったと記憶していますーー
 
今年は多和田葉子さんなのかな〜などと、呑気に文学賞にしか注目していなかった私筆者でしたが、受信トレイを開いた途端に、一気に押し寄せた興奮。経済学の分野で受賞されたクラウディア・ゴールディン氏。彼女の邦訳本は今のところ1点だけで、なんとそれこそが、今年の3月に弊社刊の『なぜ男女の賃金に格差があるのか:女性の生き方の経済学』だというではありませんか!
 
これから起こるであろう「お祭」を想像して胸熱。肌寒くなった10月の朝にも関わらず、額には玉の汗。通勤電車の揺れか、身体の揺れかわからなくなるほど、異様な興奮を覚えていました…

増刷!増刷!増刷!

この興奮を職場の皆さんと共有、する暇もなく出社と同時に鳴り止まない電話対応に追われます。「〇〇店から10冊注文頂きました」、「■■店からは50冊です!!」、飛び交う注文数はみるみるうちに膨れ上がり、お陰様で大増刷が決定。勢いそのままに今度は新聞広告も出してしまおうという、目の回るような午前中でした…

朝日新聞 10月28日掲載

改めて、その内容とは…

ここで一度クールダウン。
クラウディア・ゴールディン氏の受賞理由と、書籍の内容をご紹介します。

“9 October 2023
 The Royal Swedish Academy of Sciences has decided to award the Sveriges   Riksbank Prize in Economic Sciences in Memory of Alfred Nobel 2023 to Claudia Goldin Harvard University, Cambridge, MA, USA
“for having advanced our understanding of women’s labour market outcomes”
She uncovered key drivers of gender differences in the labour market “

“「女性の労働市場の成果についての理解が深まったことに対して」
彼女は労働市場における男女差の様々なジェンダー格差を明らかにした

―出典:https://www.nobelprize.org/prizes/economic-sciences/2023/press-release/

上記が主な受賞背景で、特に、ゴールディン氏が200年にもわたるアメリカの労働力に関するデータの調査を通して、収入と雇用率における男女差が、どのように変化したかを明らかにした点が評価され、今回の受賞に繋がったようです。
 
日本でも特に近年、男女間の格差やジェンダーギャップの大きさが注目されています。その早急な改善が課題となる中では、身近にあることとして捉え易いテーマではないでしょうか。

書店店頭では…

さて書店店頭での盛り上がりに戻りますと…
発表当日に大量のご注文を頂き、大増刷に至った本書。店頭にお届けした直後から、大展開頂き、オリジナルのPOPや、関連書を併売されるなど大いに盛り上げて頂いている様子が届いています…!おかげさまで週間ランキングにも食い込んでいく程の売れ行き…ありがとうございます!!ここでその一部をご紹介します。

また発表以降、SNSでも多くの方がこの受賞に触れられています。大阪大学教授の経済学者、安田洋祐先生は書評を書いて下さりました。

大展開頂きました書店の皆さま、そしてご購入頂きました読者の皆さま、ありがとうございました!

この盛り上がりを見て、「読んでみようかな」と思ったあなた!noteで本書の一部を公開しています。ぜひご一読ください!

終わりに

実は私、今年の9月に入社したひよっこ新入社員。やっと自席の椅子にも慣れてきたかな、などと思っていた矢先の大祭りに右往左往しつつも、このような時季を捉えたテーマをもつ本をお届けできることの喜びを噛み締め、「この状況をまとめた記事を書かせて下さい!」と担当編集にも直談判した上で、勢いのままこの記事を書き上げました。
 
ありがたいことに10月以降、今回ご紹介した『なぜ男女の賃金に格差があるのか』以外にも、複数の書籍が名誉ある賞を続々と頂いています。これからも、山積する様々な問題に光を当てるような書籍をお届けして参ります!!
 
今後もどうぞご注目下さい!

#慶應義塾大学出版会 #ジェンダー #賃金格差 #ノーベル賞 #nobelprize #クラウディア・ゴールディン #Claudia Goldin


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