【書評に出た本】2024年8月
8月に書評掲載された本をご紹介します。
■佐藤清隆[著]『円の実力——為替変動と日本企業の通貨戦略』
最新の企業調査に基づく著者オリジナルの経済分析によって、今日のわが国と円の「真の姿」をわかりやすく説明。
過去17年にわたって日本企業へのインタビュー調査とアンケート調査のプロジェクトに関わってきた著者が、これまで構築した独自データベースに基づく研究成果を踏まえて、上記の課題を分析・解説する。
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■河野龍太郎[著]『成長の臨界——「飽和資本主義」はどこへ向かうのか』
▼経済・金融分野でわが国きっての実力派エコノミストが満を持して書き下ろした本格経済解説書!
▼単なる時事解説とは一線を画す、深い洞察を伴った現代経済社会分析。
日本経済論、国際経済論、経済政策論、金融政策論、財政金融論、米国経済論から最近はチャイニーズ・エコノミック・レポートまで、著者の専門守備範囲は多岐に亘る。本書は、これら膨大な知識と著者独自の世界観を踏まえ、21世紀のグローバル金融・経済と日本の現状を考察し、将来に向けて展望する、大局観を伴ったスケールの大きな解説書。著者は日経ヴェリタスの「債券・為替アナリスト エコノミスト人気調査」エコノミスト部門で数多く(2021,22年は2年連続)首位に選出されるなど、経済論壇では著名な人気エコノミスト。
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■田中瑛[著]『〈声なき声〉のジャーナリズム——マイノリティの意見をいかに掬い上げるか』
SNS時代のジャーナリズム論
本書は、現代のデジタル化するメディア環境において、言説がより個別に、より自然に、より親密になり、「真正性」(本物らしさ)を追い求めるなかで、ジャーナリズムをどのように再定義すべきかを論ずるものである。
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■須藤健一[著]『橋川文三の政治思想——三島由紀夫・丸山眞男・柳田国男との思想的交錯』
――生誕100周年・没後40周年――
「突破」と「保守」の相克を超えて
三島・丸山・柳田の思想に惹かれつつその課題を乗り越えようとした戦後の思想家・橋川文三。彼のアクチュアルな思想とその葛藤を、豊富な一次資料を用いながら論じた本格的論考。
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■ギャレット・ジョーンズ[著]/飯嶋貴子[訳]『移民は世界をどう変えてきたか——文化移植の経済学』
▶移民と、移民がもたらす文化が与える影響は何か、経済にとって本当にプラスなのか?
▶移民文化の多様性、習慣、政治文化などがもたらす変化とは?
――世界史的なスケールの視野で計量分析された諸研究を整理・紹介
移民への姿勢で大きく二分された世界において、シリア難民をめぐる議論やトランプ政権下の「国境の壁」問題など、緊張感が一層高まっている。本書では、近年著しく発展している計量分析手法を用いて、移民や彼らの文化がもたらす効果・影響を重層的に整理、分析する。マクロ経済学・経済史的な視点から、壮大なタイムスケールで移民が移住先の社会・経済に与えてきた影響を考察する。
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■細谷雄一・板橋拓己[編著]『民主主義は甦るのか?——歴史から考えるポピュリズム』
▶ポピュリズムは民主主義をどのように崩壊させていくのか。
▶衰退した民主主義はどうすれば再生できるのか。
▶現代の難問を解く上で、歴史からのヒントを与える注目作。
世界の潮流は、ポピュリズムを背景にした権威主義体制や、大衆迎合的な政策によって大きく変動している。戦間期(1920~30年代)、戦後から現在までの各国の動きを歴史的視点から探り、民主主義との関係をめぐって問題提起する。
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