20240311_活版印刷の歴史を学び考えたこと_ゲームチェンジの世界史_紹介と感想29
はじめに
こんにちは、Keiです。
今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。
参考書
この度、参考にした本は
『ゲームチェンジの世界史』神野正史
です。
内容と感想
前回の記事では"中国における「皇帝」の意味"までの部分を読んで感じた事を書きました。
今回の記事では"ヨーロッパで実用化された活版印刷術"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。
内容
紙と冊子により製本費用は安価になったが、本文は"書写(手書き)"だったため人件費で高く付いてしまっていた。唐の時代、文字を反転させた木版を作り、版画の要領で擦る"木版印刷術"が生まれたが、木版はページ数の数だけ必要で数百枚擦ると作り直す必要があった。間違った文字に対する修正も非効率的だったため、北宋時代には"1文字1文字バラバラ(活字)に作成し、組む"活版印刷術"が生まれた。中国の文字(漢字)は数が多く必要な文字を取るだけでも困難な上、当時の活字が欠けやすい性質だったため普及する事がなかった。
欧州では文字数が少なかったため活版印刷術が取り入れられた。活字を"複製が容易で欠けにくい鉛製"に変え、圧搾機を改良して印刷機を作ったことで安価な製本の実用化に成功した。
感想
活版印刷について学ぶことができる良い機会になりました。今では当たり前のように使われている技術も様々な試行錯誤の後に生まれて普及していった点がよく分かると思います。安価に本が読めること自体への有難さも感じることができる良い機会になりました。
紙と冊子が安価になったとしても本文が手書きのため結局高くなっていたという点は気づいていませんでした。素材や技術により費用を抑えることに成功したとしても、人の負担が多いとボトルネックになるという点は抑えるべきだと思います。最終的には"如何に人の負荷を減らすか"という観点で物事を考えることが必要だと思います。一番大きな問題を意識しながら改善点を考えるということは意識すべきだと思いました。
活版印刷術自体は中国で生まれたが、文字数の多さなどの問題があり普及しせず、結局は文字数の少ない欧州で普及したという点は学びになりました。同じ技術でも前提の条件によって"活用のしやすさ"は大きく異なると思います。他で上手く活用できなかったものも、自分には上手く活用できることもあると思います。逆に他で上手く活用できていたものが自分には上手く活用できないこともあると思います。他で扱った結果だけでなく、前提も考慮した上で"自分にはどの程度活用できるか?"という点を判断する力は必要だと思います。日々、意識して過ごしていけると良いと思いました。
最後に
全く同じ技術でも活用できる度合いは前提により大きく異なると思います。他の事例だけでなく、自分の状況も考慮した上で有効性などを判断できると良いと思います。
前提や状況の違いを正しく認識し、自身にとって適した判断ができる人を目指していきましょう!
どなたかの参考になれば幸いです。
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