見出し画像

『投資家みたいに生きろ』 #1

初めまして!
都内の私立大学に通う大学3年生の小川慶太です!

普段は野球部で様々なインスピレーションを受けながら生活しています。

でもインプットをしてもアウトプットしなければ
インプットの質も低くなりますし、いつかは忘れてしまいます。

その状況を打開するべくアウトプット活動として
本の要約・ブックレビューを始めました!

初回となる本日、紹介する本は
藤野英人さんの『投資家みたいに生きろ』です。

この本では、投資家「として」生きるわけではなく、
投資家「のように」生きることを私たちにオススメしています。

投資家のように生きるとはどのようなことなのかを記した「思考」と、
どのように実行すれば良いのかを記した「習慣」に分かれています。

それでは本の内容を紹介していきましょう!

投資って何?

私たちが「投資」と聞くと、
株やFXのような「お金」の取引のことを考えてしまいますよね、、

でもこの本における「投資」の定義は
専門知識を用いた難しい話ではありません!!

投資とは、「エネルギーを投入して、未来からお返しをもらう行為」である。

本書では、このように「投資」を定義しています。

エネルギーを投入してお返しをもらうという投資家的な思考を通して、
長い人生を生き抜いていくことが本書の主題です。

「定義が曖昧すぎる!」と感じた人のために
もう少し噛み砕いて説明していきます。

それでは、「エネルギー」「お返し」とは一体なんなのでしょうか?


私たちが投入すべき「エネルギー」

投入すべきエネルギーは、
①「主体性」②「時間」③「お金」④「決断」⑤「運」の5つの掛け合わせです!!

つまりこの5つを未来に向けて投入することで、
投資家みたいに生きることができるのです。

「うーん、どういうことか全然分からなーい、、」という人のために、
それぞれを詳しく説明していきます。

①「主体性」

サラリーマンとして会社で働いたり、高校生が学校に行ったりしていると、
「自分は何がしたいのだろうか、、今していることって本当にやりたいことだっけ、、」
と考えてしまうことがないでしょうか??

実はこれが主体性がない状態です!!

では想像してみてください。
もし時間的にも金銭的にも余裕があったら、あなたは何をしますか?

留学や資格取得、日本の温泉巡りなど様々な答えが頭に浮かんだのではないでしょうか?

自分が本当にやりたいことを情熱的に実行する「思い」を持って、
その熱い思いのために集まった「仲間」と一緒に、
人生の目標・目的を見つけ出しましょう。

これこそが主体性です。

②「時間」

現代って
「効率よくスムーズにやりなさい!!!」とよく言われますよね。

確かに、最高の成果を出せるなら、
効率よく作業することで時間の節約になります。

でもそれって本当に最高の成果なのでしょうか??

「急がば回れ」や「急いてはことを仕損じる」
という慣用句は聞き馴染みがあると思います。

投資家も同じ考えを持っています。
目先の損に囚われず、後々のリターンが期待できる場合は
率先して「時間」を割きます。

つまりエネルギーとしての「時間」
「時間を割く価値があるものに、時間をかけること」を意味します。

「1万時間の法則」という言葉をご存知でしょうか?

1万時間かければ、一つのスキルをある程度習得できるという考えです。

現代社会では、サラリーマンは一つのスキルを労働に還元しています。
しかしこの状態はリスクが高い状況です。
もしも会社が倒産したら、何もできない人に成り下がるからです。

リスクヘッジのためにも、
長期的に自分の血肉になる別のスキルを身につけましょう!!

時間を割く価値があるスキルを見つけて、いち早く実行することが大切です!
なんせ習得には1万時間かかりますから笑

③「お金」

先程、投資は株やFXのようなお金の取引のことではないと言いましたが
もちろんお金も大切なエネルギーの一種です。

「お金」の投入とは、ずばり、
「未来への期待や希望を胸に、
やりたいことのために主体的にお金を使うこと」
です。

例えば、自分の教養を増やすために本を購入すること、
特定の企業を応援するためにその企業の商品を買うことは
お金の投資と言えますよね?

一方で、なんとなくお金を使うのは投資とは言いません。
そこには未来への期待もなければ、主体性もないからです。

読者の中に、
「あれっ!財布に全然お金が残ってない!!どうしよう!!」
という状況に陥った方はいるでしょうか?

実はその原因が、
未来への期待もなければ、主体性もないお金の使い方なのです。

④「決断」

エネルギーとしての「決断」は
数ある選択肢から一つを絞り、残りの選択肢を捨てることです。

「そんなことわかってるけど、それが難しいの!!!」って思った方
必見です!

「好き嫌いの軸」で決断してみてはいかがでしょうか?
相性や考えが合わないものや、単純に嫌いなものを切り捨てる。

なんか自分でもできそう!って思いませんでした?

実は、自分が「好き」なものを選んで失敗した場合、
後悔のようなネガティブな気持ちは少なくなるという研究があります。

「好き嫌いの軸」「決断」するのって、意外と合理的なんです!

⑤「運」

皆さんは自分が「運」が良いと思いますか?

「運」が良いと思っている人は、視野が広くチャンスに気付く力があります。
そして無意識にチャンスを手繰り寄せることができます。

何故なのでしょうか?

この世の出来事は、要素が複雑に絡み合って結果として現れます。
だから因果関係の特定は非常に難しいのです。

「自分に実力がある→うまくいった」という因果関係は実体とかけ離れています。
「複雑な要素が良い方へ転がった→うまくいった」という曖昧さを持った因果関係ばかりです。

複雑な要素が絡み合って良い方へ転がるのって、
奇跡に近くて「運」が良いとしかいいようがありませんよね。

成功の要因は「運」の良さなのです!

状況が客観視できる人が、
「自分は運が良い」というのもわかる気がしますよね!!

以上5つの「エネルギー」をまとめると、以下のようになります。

自分の中に「主体性」を養い、「時間」と「お金」の使い方に自覚的になり、「運」の流れに身を任せながら、人生の「決断」をする。

「エネルギー」については理解できましたか?
それでは未来からもらう「お返し」について説明していきます。


私たちがもらう未来からの「お返し」

もらう「お返し」は、
①「目に見える資産」②「目に見えない資産」③「明るい未来」の3つです!

それぞれの説明をしていきましょう。

①「目に見える資産」

これは一番想像が付きやすいのではないでしょうか?

サラリーマンであれば、時間や労力を投入することで、
「給料」という目に見える資産を受け取っています。

また夫婦が、ローンを組むことで、
「マイホーム」という目に見える資産を購入するケースもあります。

②「目に見えない資産」

「目に見えない資産?なんじゃそれ?」と思っているそこのあなたも、
実は「目に見えない資産」を「お返し」として受け取っていますよ!

例えば「スキル」「健康」「人間関係」です。

これらは全て、人から盗むことができない、
また人から盗まれることのないものです。

「自己投資」によって
「目に見えない資産」を意識的に受け取りましょう。

「あなたじゃないとこの仕事はできない!」「あなた以外には頼めない!」
って言われたくないですか?

言われるようになるために「自己投資」を通して、自身の市場価値を高め、
「替えの利かない人」になりましょう。

③「明るい未来」

「明るい未来」を「お返し」としてもらうためには、
「明るい未来」を自分で作りましょう!

自分にとって最高の人生って、
最高の環境が準備されていないと、絶対達成できません。

「明るい未来」を自分で作る方法は、
「利他的な気持ち」を持つことです。

「世の中全体を良くする」というリターンを意識すれば、
自分と世の中には「一体感」が生まれます。

「一体感」があれば、自分だけよければ良いという思考にはなりません。

「自分」と「世の中」の
二人三脚で未来をデザインしましょう!


投資家みたいに生きられない「思考のクセ」

ここまでは投資の定義である
「エネルギーを投入して、未来からお返しをもらう」について深掘りしました。

「投資」って簡単に実践できそうじゃないですか??

でも私たちはある「思考のクセ」を持っているが故に
簡単には「投資家みたいに生きる」ことができないんです!

本当は持つべきではない「思考のクセ」は3つあります。
ひとつずつ説明していきましょう。

①「リスクはゼロになる」という幻想

私たちは皆、リスクを避けて安心・安全な行動を取ろうとします。
皆さんも経験があるのではないでしょうか?

例えば「安定した職に就きたい!」と考えている人は
リスクを避けて、潰れない会社を選ぶことでしょう。

でもそんな会社ってありますか?
どの会社も潰れる危険性はあります。

つまり、何が起こるかわからない世の中では
リスクは絶対にゼロにすることはできません!!

こんな幻想今すぐ捨てましょう。

②「貯金は善、投資は悪」という文化

私たちは幼い頃から、
「お年玉は貯金しなさい」「貯金するなんて偉いねぇ」と言われ続けました。

そのため貯金は善であるという印象を持ち続けています。

確かに貯金は悪いことではありません。
でも、やってはいけない貯金があります。

それが不安だからとりあえず貯金することです。

この行為は主体性がなく、全体像が客観視できていない悪い例です。

消費や投資にお金を回さないと、経済は停滞するばかりです。
こうなってしまえば「明るい未来」なんて見えてきません。

③「給料は我慢料」という解釈

皆さんは「仕事」と聞いてどのような印象を持ちますか?

「めんどくさい」だとか「お金が入るから仕方なくやっている」
というようにネガティブなイメージを持っている人も多いかと思います。

しかし1日の多くの時間を費やす「仕事」が
「能力が活かせる楽しい時間だ」と考えてみてはいかがでしょうか?

ネガティブな考えを持つ方は、
一日8時間を主体性なく、だらだらと過ごしています。

「1万時間の法則」でも述べたように、
ただでさえ自由な時間はないのに、新たなスキルを獲得しなければなりません。

主体性なく過ごす8時間は、まさしく投資の失敗です。


主体的に生きる習慣を身につけるには?

ここまでは、主体的に生きることで「習慣」が変わり、
「習慣」を変えることで価値を獲得する「思考」について学びました。

ではこの「思考」をどのように「習慣」に変えていけばいいのでしょうか?

ここからは、いわば「実践編」です!!

でもこれ簡単です。
全ての行為の前にひとつ自問自答してください。
「これって投資?それとも浪費?」と。

今からの行為が
『自分の中に「主体性」を養い、「時間」と「お金」の使い方に自覚的になり、「運」の流れに身を任せながら、人生の「決断」をする。』行為
であるかの確認です。

一瞬一瞬の意識を改革していきましょう!

自問自答の判断を徹底し、良い習慣を身につけるのは
小さなことかもしれません。

しかし小さな努力が大きな成果になります。


投資の「思考」を「習慣」に変えるコツ

コツは全部で3つです!

1つ目は「お金をかける必要はない」というルールです。
つまりやる気と時間さえ確保すれば習慣に変えられるんです。

2つ目は「三日坊主上等」というルールです。
つまり「今」を判断基準にして、「今」すべきことをするのです。

3つ目は「プロセスを楽しむ」というルールです。
プロセスを楽しむから、熱中して続けることができるのです。


投資家流 具体的な「習慣」とは?

ここからは、実際に投資家が「習慣」としていることを紹介します。

全部で6つあります。ひとつひとつ紹介していきましょう!

①新しい視点を手に入れる

人間は、自分が興味・関心があるものの存在には意識が向きますが、
無関心なものの存在には気付かず、無視してしまいます。

「かわいいネックレスが欲しい!」と思っている女性は
友達がつけているネックレスに気が付くことができますよね!

でもかわいいネックレスに興味のない男性は
友達がネックレスをしていることにすら気付きません。

これは、新しい視点の獲得を放棄しているのと何ら変わりません。

ではどのように関心の幅を増やせば良いのでしょうか?

その答えは
「アンテナ高く、流行に乗ってみる」です。

流行に乗って自身が体験すれば、
新しい視点が手に入れられます。

そして先ほどの例のように、
新しい視点を持てば、変化に気が付く事ができます。

変化の裏には、意図や工夫が隠されており、
気付きからビジネスアイデアや投資チャンスが生まれます。

②積極的にアウトプットする

「宣言」することはノーリスク・ハイリターンです。

なぜならば「宣言」が失敗しても、誰も咎めないのに、
あえてリスクを取ることで意識的に行動に移せるからです。

だから「恥ずかしい、、、」という人も
どんどん発信していきましょう!!

発信する人には、ヒト・モノ・カネが集まります。

③朝を有効活用する

一つを突き詰めるのがリスクであること、
別のスキルを獲得するのは時間がかかることは
先ほど述べた通りです。

では別のスキルをいつ習得するのでしょうか?

答えは「朝」です。

夜はその1日に消化しきれなかったタスクに回すため、
思いの外、時間が残りません。

行動の「継続」を心がけ、「勉強」をし続けましょう!!

④人間関係をアップデートする

コミュニケーションを取る相手の属性を少し変えてみましょう。

例えば年齢・業種・性別を変えれば、異なった要素や見識が得られます。

同じ世代、同じ職種、同じ性別の人ばかりと付き合っていると、
入手できる視野や思考はかなり偏ってしまいますよね。

さらに、属性を変えることのメリットはもうひとつあります。

「一つのことを突き詰めると、どんな人でも同じ場所に行き着く」と
気付けるようになります。

「共通点」を見つけて「共感」すること。
これがコミュニケーションの本質なんです!!

⑤自分磨きをする

人間には、内面と外見があります。
ここで大切なのは、両面を並行して長く地道に磨くことです。

専門知識やスキルを増やすことも、外見を磨いて印象を良くすることも、
両方が大事であるということです。

外見への自己投資は、自己紹介や数分の会話で完結します。
決してブランド物を身につけることではありません。

また会いたいなと思わせる事が大切なのです!!

⑥勉強をし続ける

知識は常にアップデートする必要があります。

その方法には、「読書」もありますし「メモをとる」という方法もあります。

「知らないことを知ろうとする姿勢」が未来を明るくします。

投資家のように生きたらどうなる?

本書の結論部分です。

これまで「投資家のように生きる」ためのノウハウを学習しました。

それでは、良い習慣をつけたらどんなメリットがあるのでしょうか?

答えは
「自分の人生が幸せに向かうように、自分でデザインできる」

投資先は常に「未来」です。

「未来」を良くするために今の悪い習慣を変える、
「未来」を良くするために今の自分の市場価値を高める、
「未来」を良くするために同志を集める、
「未来」を良くするために主体的に勉強し続けるのです。

不確実性の高い「これから」をアレンジすることが
「投資家みたいに生きる」ことなのです!!


ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。

少しでも本書が気になった方は、こちらから購入できます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?