朝のりんご、りんごの朝
社会人になると朝ご飯のペースを乱してしまった。
なんて失態だ、と自分史を見返して、1番大切にしていた文化を自分の代で止めてしまったような罪悪感に駆られる(お母さんごめん。あなたは確かに朝ご飯を抜くなと教えてくれたよ。)
仕事の帰りが遅いことが疑いなく原因で、どんなに遅く帰ろうと胃袋を満たさないと1日を終えられない僕にとっては、朝食まで空腹を抑えられないのだ。
秋の入り口、りんごをもらった。
フルーツは朝食べたい。どうしても。
実りの果物がお家にあると、「あれ、時間軸が正され始めてるではない」。
朝のりんごのために、夕食を減らし我慢し、りんごの朝を迎えようと、意識が太陽とりんごが重なる日の出に向けられていくではないか。
素晴らしい朝、太陽と一緒にりんごを齧りたい。
眩しいくらいの欲望は、案外小さくないか?
迎える早朝、空腹を感じながら冷蔵庫のりんごを半分に剥く。シャキシャキと齧るフレッシュなサウンドと水水しさは明らかに副交感神経を交感神経にシフトさせ、体にエネルギーを宿してくれる。
「りんごがあれば朝を楽しみに、朝のためにりんごを剥いて、りんごが朝を彩ってくれるんだ」
エネルギーの塊に明日への期待が湧き出てくるのが分かる。
忙しい毎日に、睡眠不足の不規則な毎日に、りんごの朝を迎えようではないか。
美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回
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