説明できないけれど、タイの味が好き!という感覚を共有したい
こんばんは、今日もお疲れ様です。
美味しいもの食べましたか。
それくらい甘やかしてあげなくては、ですよ。
今日の食日記
異国のグルメにハマることがもはや趣味のようになってきた今日この頃。
なんだ、これ?美味しすぎやしないか?
が嬉しく楽しい。
このフードエッセイを読んでくれている人はご存知の通り、僕はタイ料理が大好きだ。
嗅ぐだけで異国トリップできてしまうタイ米の香りとか、魚介のエキスのエキスパート集団のような海鮮グルメの数々。
とてつもなくスパイシーなのに、中毒性のある味のラインナップに胃袋を掴まれた。
ガパオライスとか、パッタイとか、もう馴染み深い料理になった。
日本でも多くの人がタイ料理に触れてきて、”美味しい”が日本人の舌にも広がった。
非常に嬉しいことである。
僕自身、タイ料理初心者を抜け出し中級になったと思っているので、勝手にタイ料理を普及させる役割を担わせてもらっている。
カオソーイにトムヤムヌードル、プーパッポンカリー、味と名前が一致すれば、初心者は抜け出せたと言って良いだろう。
そんな僕が苦しんでいること。それは、「なんてこの味を説明しようか?」だ。
魚介の味わいでもナンプラーのエッセンスを説明することは難しいし、パッタイのタマリンドソースの甘酸っぱさと絶妙に香る干しエビの味わいを説明することは難しい。
ここを抜け出さないと!と思っている状態で書く僕のフードエッセイは、きっと「説明できないけれど、タイの味が好き!」に落ち着くしかなく、悔しいほどに語彙力が足りない、、、
ただ、美味しいからもう食べてほしい!が伝われば、そう思っている。
今日のお店
大好きなマムアンに行った。
名の知れたラインナップは疑いなくもちろん美味しいのだが、自称タイ料理中級者の僕は、爆発しそうな好奇心のままに「揚げ魚のキーマオソース」なるものを注文した。
「なんだそれは、、、」料理がやってくるのを前に、緊張感に包まれソワソワしてしまう。
しつこいくらいにキッチンから目を逸らさない僕の視線はさぞ鬱陶しかっただろう。
炊飯器から立ち上るタイ米の香りを相変わらず嗅ぎつけては吸い込みを繰り返し、溢れそうなよだれを飲み込みながら深呼吸を繰り返した。
やってきた、その一皿は、ライスに上げ魚のフリット、たっぷりのキーマオソースがかかった初めての出会いだった。
「わぁ」僕の瞳はさぞ純粋に輝いていただろう。
たかぶる感情を抑え、やっぱりタイ米の香りを深呼吸する。
落ち着く香りとはこのこと。
精神を落ち着かせ食べたキーマオソースon揚げ魚は「説明できないけれど、美味すぎる」のドストライクだった。
サクっとした魚のフリット。
エスニックらしい魚のエキスやスパイス旨味がぎゅっと詰まった味がしっかりとしたソース。
「うまい、、、」目を瞑るようにこぼした瞬間、衝撃的な唐辛子の辛味が走った。
辛い、辛い、辛い。吹き出る汗を、卓上のティッシュで懸命に拭う(このためのティッシュだったわけね、と妙に納得する)。
そんな汗への対処とは裏腹に、次の一口が進んでいるではないか。
辛いけど、止まらないこのキーマオソースの旨味と辛味。ご飯もをかきこむスピードも止まらないではないか。
吹き出る汗と格闘しながら、それは真剣にキーマオソースの一皿と向き合った。
初めての一皿。
この味を説明するこは容易ではない。
ただ、ひたすらに美味しい。辛いけど美味しい。
食べればわかる、で片付けたくはないけれど、それが今書ける最もわかりやすい言葉だと確信している(もはや最もわかりにいくいか、、)。
マムアン店主には、「辛さと格闘していたから放って置いたよ、」と優しい笑顔を向けられた。
今日も美味しかったです。
美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。
今日のお店:南国食堂マムアン(栃木県那須塩原市上厚崎377-55)