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「つい」に乗る「ノリ」の力

数年前から「皇居ラン」というランニングを趣味として始めました。運動はそれほど得意ではない私ですが、5キロ程度の距離を気軽に楽しめるのが魅力です。とはいえ、子どもの頃にスポーツを本格的にやった経験もなく、学生時代にスポーツ系サークルで何かしていたこともありません。普段から体を鍛えているわけでもありません。
コロナ禍の前はランニング仲間、通称「ラン友」と一緒に月に2〜3回の皇居ランを楽しんでいましたが、緊急事態宣言以降は一時中断し、感染者数が増える中で再開のタイミングを逃し、そのままランニングから遠ざかっていたのです。

感染者数も落ち着いた頃、久々に開催された駅伝にラン友たちと参加しました。その時の楽しさがきっかけとなり、再び皇居ランを再開しました。新年早々、1月3日にラン友と一緒に「走り初め」を行い、その後も定期的に走るようになりました。

先日、ついに夜の皇居ランイベントを開催しました。最初の1周目はいつも通りの5キロ。正直、1周走り終えた時点で十分疲れました。「今日はこれでおしまい」と思っていた矢先、ラン友から「もう1周行こう」と声をかけられました。距離(といっても5キロ以上を指すのですが笑)や速度を伸ばそうという気は全くないこともあって、無理!というよりいや!の気持ちが大きかったのですが、私以外が皆2周目に行ってしまうのが寂しくて、「さらにゆっくり行くし、2周目はクールダウンで歩いたっていいんだし」とハードルを下げてくれている自然な流れで「ノリ」に乗ってしまい、初めての2周目に挑戦することに。ふだんの私なら絶対にしないことですが、仲間の声に「つい」引き込まれてしまいました。

驚いたことに2周目は1周目ほど息が上がることもなく、途中で少し歩いたもののゴールできました。1人だったら絶対に途中で止めていたはずです。普段なら5キロで限界を感じるのに、この日は10キロ(少し歩きましたが)を走り切った自分に驚いてテンションが上がりました。


この経験で感じたのは、仲間の力、エールの力です。1人では到底できないことも、仲間が一緒だと不思議なことに成し遂げられることがあります。今回はラン友が速度を合わせてくれたり、途中で待っていてくれたりすることで、私も限界(大袈裟!笑)を超えることができました。やってみる気もなかった壁は、「つい」の「ノリ」で越えたのです。

「つい」に乗る「ノリ」の威力。普段、自分では避けがちなことも、仲間がいて一緒に進めば意外とできるものです。この「つい」の力に感謝しつつ、私も誰かに、こんなエールをプレゼントできる機会を持ちたいと思いました。ふとした「つい」に乗ってみることは、新しい挑戦や成長の機会に繋がっているといえますね。


*本内容は2022/1/19に配信のメールマガジンを再編集して掲載しています。最新のメルマガはこちらよりご登録いただけます。毎週水曜日7時の最新配信もご購読いただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

ユニキャリア
岡田慶子(オカダケイコ)

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