ウィンドウショッピングで腰が痛くなる、骨盤が前や後ろに傾いている?
私が20代の頃、ウィンドウショッピング中、腰が痛くなってくると、隅っこでしゃがみ込んで、腰を丸める運動をしていました。
私が腰が痛くなった原因は、腰の反りが強い状態の『反り腰』。反り腰は、ぽっこりお腹にもつながりやすいのです。
反り腰とは?
体を横から見たときの骨盤の傾き方で、前に傾くと「前傾」、後ろに傾くと「後傾」といいます。
背骨には、もともとS字カーブがありますが、前傾すると反り腰、後傾すると、必要なカーブがなくなった状態になってしまい、腰の痛みの原因となります。
前傾か、後傾か、チェックしてみましょう
腰の痛みを減らすためには、骨盤が前に傾いて腰が反っているのか、後ろに傾いているのか、気づくことが大切です。
壁に背中を向けて立ち、腰と壁の隙間の状態をチェックしてみましょう。
方法
①壁を背中を向けて立ち、頭、お尻、かかとを壁につけましょう。
②お尻と背中が同じように壁に接するようにして、腰と壁の隙間に手を入れます。
③腰の隙間に手のひらが入るくらいであてば標準、握りこぶしが入るようであれば前傾、手のひらが入らないようであれば骨盤が後傾している状態です。骨盤が後傾していると、お尻よりも背中のほうが先に、壁に接しまう場合もあります。
妊娠・出産・子育て中は、反り腰になりやすい
息子を出産してからも、私は腰痛で悩みました。
妊娠すると、お腹の筋肉が伸ばされ、重心が前へ移動します。お腹の赤ちゃんが大きくなり出産が近づいてくると、お腹の筋肉がゆるみ、反り腰の状態になりやすくなります。
出産後も、子どもを抱っこするときなどに、腰を反らしやすくなります。
いつの間にか、骨盤が後ろに傾く
私は20代のころから反り腰で腰が痛くなることが多かったので、40代になっても反り腰だって思い込んでいたんですよね。ところが、いつのまにか、骨盤は後ろに倒れはじめていたのです。
私の場合は、乳がんの手術後、お腹にホルモン注射をしていたのですが、副作用がひどく腫れあがり、床に落ちているモノをひろう動作で、お腹を圧迫するとまた腫れあがってしまい悩んでいました。
なので、注射をしてからひと月半くらいは、お腹を圧迫しないように、腰を丸めてかばっていたのです。そのうち、腰を丸める動きがクセになっていったのでしょうね。
骨盤の位置がずれると、筋肉が弱くなり、硬くなる
硬くなりやすい筋肉はたくさんありますが、反り腰の場合は、股関節を曲げる働きがある腸腰筋(大腰筋、小腰筋、腸骨筋)も弱くなりりやすい筋肉のひとつです。
骨盤が後ろに傾く場合は、お腹や股関節周りの後ろの筋肉が弱く、硬くなりやすいのです。
骨盤の位置が前や後ろにずれてしまうと、筋肉に力が入りにくく、筋肉が弱く硬くなってしまうのです。
私の場合は、お腹の腫れをかばっていたら、骨盤の位置がずれて、いつのまにか、腰回り、お腹周りの筋肉が弱くなっていました。
骨盤をニュートラルポジションに戻す
背骨と連動して動いている骨盤は、上半身と下半身をつないでいて、内臓を受けている体の要です。
骨盤には正しい位置があり、骨盤の位置がずれることで、腰痛や肩こり、内臓の働きが悪くなる、むくみや冷え、便秘などの不調、女性の場合は生理痛が重くなるなど、体のいたるところの不調につながってしまうのです。
何気ない日常の体の使い方の積み重ねが、骨盤が前傾したり、後傾したりと骨盤の位置がずれて、体がゆがむ原因のひとつになります。
逆に、骨盤のゆがみを正すことで、筋力がアップして、血流がよくなると、痩せやすくなります。
実は、モノの置き方を変えることで、日常の体の使い方も変わると、体がゆがみにくくなるのです。
モノをとる、拾う、置くなど何気ない積み重ねの動きが、体のゆがみにつながってしまうのです。
こちらは、洗面所の片づけを通して、体の使い方のクセを意識して、運動も取り入れることで、腰の痛みを予防する方法を紹介しているオンライン講座です。
腰が痛い、体がだるいという方、ぜひ参考にしてくださいね。
まとめ
誰でも若かったころは反り腰で、だんだんと骨盤が後ろに傾く姿勢になりやすくなります。
骨盤が前傾している人も、後傾している人も、骨盤をニュートラルポジションになるように、普段の姿勢を意識して変えましょう。