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心の休ませ方|親さえいなければもう少しまともに生きられた

加藤諦三さんのご著書
心の休ませ方
「つらい時」をやり過ごす心理学

親のいない子を普通の人は「かわいそうに」と言う。しかしうつ病になるような人から見れば、「親のいない子は何と幸せなのだろう」ということなのである。
「親から心理的に搾取される」ということが理解できないと、うつ病者を理解することはできない。うつ病者は「親さえいなければ」、何とかもう少しまともに生きられたのである。
親によって脳がダメージを受けた時、普通の人はそれを理解しようとしない。その親さえいなければ脳はもう少しまともだったに違いないのである。
偉大な精神病理学者フロム・ライヒマンが言うように、うつ病者は愛を求めていたのである。
これをすれば、愛をくれるだろう、これに耐えれば愛をくれるだろうと子供は親に尽くし続けた。

心の休ませ方
「つらい時」をやり過ごす心理学

子供の頃に親によって脳にダメージを受けた人がいる。
本人も気がついていない場合もある。
親に愛されたくて、尽くし続けて疲れ果ててしまう。
それでも、親に感謝しろと言う人がいる。子供の幸せを考えない親はいない。子供を苦しめる親はいないと言う。
そしてますます自分を責めてしまい、生きるエネルギーがどんどん奪われてしまう。

私もある日突然起き上がれなくなり、仕事に行くことができなくなった経験がある。
仕事が嫌だったわけではない。大好きな仕事で仕事人間だった。と思い込んでいた。評価されることで、子供の頃からの傷を癒そうとしていたのかもしれない。

誰かに生きる価値があると認めてほしかったのだと思う。本来は親からの愛を求めていただけなのに。

生きることに疲れたあなたは憎しみや敵意があることを自覚することである。「私はあなたたちが嫌いだ」と言う自分の感情を認めることである。

心の休ませ方
「つらい時」をやり過ごす心理学

「悩みは昨日の出来事ではない」と言ったオーストラリアの精神科医ベラン・ウルフにならって言えば「あなたの心の疲れは昨日おきた出来事が原因ではない」。
毎日の「自らを欺いた生活」の結果である。
だからせめて今日は、自分のためだけの一日を実行してみよう。
「こうして休む時期も私の人生には必要なのだ」と自分に言い聞かせて。

心の休ませ方
「つらい時」をやり過ごす心理学

休むことに罪悪感がある。自分のことを優先することに罪悪感がある。自分のために時間とお金を使うことに罪悪感がある。
自分を大切にするという事がよくわからない。
自分のやりたいことがよくわからない。

でも大丈夫。
脳が傷ついてしまっただけ。それに気がついて癒していけば大丈夫。
そして、自分を許していく。今までがんばって生きてきた自分をいたわっていく。
自分の小さな声を聞いていく。
聞こえないぐらいの小さな声を丁寧に聞いていく。
今まで、押し殺してきた感情も一緒に拾い上げて癒していく。

心理学やレイキヒーリングを学んで、自分を癒すことの大切さに気がつく事ができた。自分が自分のことを理解できていなかったことに気がついた。
気がつくことから、いろいろなことが変化していく。
傷ついた自分がいることを認めることが、実はけっこう大変だったりする。傷ついた自分を責めて封印してきたから。
子供の頃からのダメージがあることを認めて癒していく。

一人ではなかなか向き合えないこともある。
周りに理解されず、ますます傷つくこともある。
でも、自分を癒せるのは自分だけ。誰かの手助けは必要かもしれないけど、本当の意味で救えるのは自分だけ。
幸せになる覚悟をしよう。
自分を幸せにしてあげよう。

未来は勝手にやってくる。その未来を決めているのは自分の今の感情や思考。信じていること。
幸せな未来なんて来ないと絶望していた自分を救ってあげよう。

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