
守衛・おだまき
『風にのり 土地を守りし兵隊の強き力よ届け北まで』
庭の小さなオダマキが、今年はたくさん咲いている。
昨年の種が風に乗り、相性の良い場所に根を下ろし、花を咲かせている。
このオダマキの立ち姿は、まるで庭を守る兵隊さんのよう。
赤い帽子に、背筋を伸ばす立ち姿。
小さいけれど、頼り甲斐のある。
若々しく、凛々しく、美しい。

小さな蕾は隊員たち
風は、地球の中でぐるぐると回って、吹いている。
もしかするとこの風は、北の方を通ってきたかな?
争い事に終わりが見えない各地でも、この風が吹いていたのかな?
地球は丸くて一つで繋がっている。
風にのって運ばれてきた種。
守衛・おだまきに、我が家は守られている。
どうか、一日でも早く、争い事が治りますように。