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ヴェネチア2024②

父と二人でイタリア・ヴェネチアへ1週間の旅に出た、続き。

サン・マルコ広場近くのホテルに滞在しているので、サン・マルコ寺院やドゥカーレ宮殿を観たいが、朝から長蛇の列…2~3時間待ちらしい。しかも、気温は34℃。
その時間が勿体無いので、列が少ないコッレール博物館へ行くことにした。それでも、あのサン・マルコ広場の中に入ることが出来るなんて、夢のようだ!

…☆…

コッレール博物館は、サン・マルコ寺院の向側にあり、14〜18世紀ヴェネチア共和国時代の歴史や彫刻・絵画が展示されている。
階段を上がり、2階からが展示室となる。
階段も広く、大理石で出来ている。歴史を感じながら受付へ。

入場料が30€!? 高すぎないか!
聞き直してみると、ドゥカーレ宮殿の入場券も一緒になっていて1ヶ月使えると言う…
しかし、宮殿は長蛇の列だし、1ヶ月は滞在しない…
この料金で博物館の維持費になるのなら仕方がないか、と支払う観光客が多いのだろうなぁと思う。

気を取り直して入場すると、カノーヴァの彫刻や道具が並んでいる。特に気に入ったのは【ダイダロスとイカロス】
少年イカロスの嬉しそうな表情と、ダイダロスの厳格そうな表情が対照的だ。
(写真が無くすみません。興味のある方、お調べください。)

🎵むかし〜ギリシャの〜イカロスが〜♪
  🎵ロウで固めた〜鳥の羽〜♪…

この歌を教科書で学んだことがある方には、馴染みある作品かもしれません。

こんなに大きい足だけの彫刻もある
父の親指と比べてみました


そして、本好きの私が最も興奮したアルド社の書籍!
【イルカ🐬とイカリ⚓️のマーク】が入った書籍は、持ち歩ける小型本を作るためにイタリック体を開発し、初めて本にページを
付けたアルドウス・アマティウスが作ったものだ。

色も鮮やか
革や銀の表紙の本が並ぶ部屋

本の一部は開いて展示されていたが、聖書のような物が多かった。

15世紀の本が、私の目の前にある!
文字は読めないけれど、この本たちが開発されたからこそ、私たちは今、本を読むことが出来るのだ。
素晴らしい! ありがとうアルドウス!

そして、大広間…

今回は現代作家(油絵)の特別展がこの大広間で開かれていたので、この天井画を見ることが出来た。

天井画がすごい!
首が痛くなる!
階段に続く天井の彫刻も!
階段の天井もすごすぎる!


造船技術の発達が見られる展示物もあった。
大きな船の開発によって、様々な国との輸出入が盛んになり、技術も文化も発展したのだろう。
コッレール博物館は、ヴェネチア共和国時代の豊かさ・強さを見ることが出来る貴重な建物だ。
人もまばらで絵も彫刻も見やすく、しかも、500年前の建物に入ることができるお勧めスポットだ。

そしてまだヴェネチアの旅は続く…

…★☆★…

『南から来るもの全て珍しく ヴェニスで生まれ変わり北へ行く』

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