かぼちゃとねこ
『捨てられし種から発芽 緑色のボーリング玉庭に現る』
かぼちゃの苗を植えたことは、今までに一度もない。
庭の片隅には、野菜クズなどを土に戻すための大きな穴がある。
自家製コンポスト。
土になったら畑に入れる、毎年春に作業を行う。
今年の春も、自家製コンポストからかぼちゃの芽が出ていた。
去年食べたかぼちゃの種が、発芽したのだろう。
すごい生命力!
元気な芽を一つ残して見守った。
今年の芽は、どのかぼちゃだろう?
毎年、こうして出てくるかぼちゃを育てている。
「種蒔き」や「苗植え」は、かぼちゃに関してはしたことがない。
我が家の畑は、かぼちゃを育てるほど広くはないのだ。
成長して伸びていく茎は、庭をぐるりと這うように誘導していく。
まるで大蛇のよう。
我が家のネコが怖がっている。
我が家のねこは、かぼちゃが成長するにつれ、庭でびくびくする様になった。
かぼちゃの茎に恐る恐る近づき、匂いを嗅ぎ、ソロソロと身を引く。
どうやらヘビに見えるらしい。
今年のかぼちゃは今までで一番大きな葉と茎だ。
私でも驚くのだから、ねこ目線で見たら、たしかにこわい。
2つの実が付いたところで、先端を止めた。
これ以上成長されると庭を歩けなくなる。
ビビりのねこのためにも、早く収穫したい。
あとは、実が熟すのを待つばかり。
今年のかぼちゃはどんな味か、とても楽しみだ!