造形作家さんと
「中学生の時から進路が決まってるなんて、それは珍しいねぇ!」
私の親友だった同級生の話を先日行った近所の画廊に在廊していた彫刻家さんに話してみた
いつも良くしてくれる店主のおじさんが
「絵やってる子だよ」
と紹介してくれたので
真空の虚の広い空間で長々と相手をして下さった
「この4大学なのか‥」
「あぁ、造形大学ねぇ
昔は高尾山の奥にあったんだよ
3年生になると先生がそうだったから、大きな彫刻6体を1年間で造るのが課題で、広い所に30人ぐらいだったかな‥」
少し無理をして(ホントはかなり無理💦)隙間が見える階段を上がり、2階のカフェスペースで小さなゾウさんの絵を見ながら、抽象画をほとんど知らない私が
「レモネード下さい
あと、お勧めの抽象画の画集ありますか?」
「これとこれとこれ
これは新しいのよ」
3冊選んでテーブルに並べてくれたので、パラパラと見てみた
やっぱり、何だかスッて入って来ない‥グロテスクなのが多いし、見ててだんだん気持ち悪くなる🌀
ここによく来る抽象画家の
「〇〇さんが1番好き」
下に戻ると
「さっきの話‥やっぱり珍しいの?」
「うん‥僕だってこんな方向に行くなんて考えてなかったよ‥
それで彼女を見つけた時どう思った?」
アートディレクターになってた彼女は昔と全然変わってなかったので
「すんなり行ける人もいるのか‥
複雑
でも
その時伝えられなかったことを伝えたら、モヤモヤがスッキリした」
伝えられなかったこと
みんなが言う彼女に振り回されて本質を忘れかけてた当時の置いてけぼりのままの私は
「あの時曲を作れなくてごめん」
彼女の書いた詩集に曲を付けることが出来なかった
約束が守れなかった
これだけが後悔で
私の最初の抽象画の先生が最近
美大出の友達に「下手な人が描く綺麗なだけの絵」なんて言われてたから、そんな世界なのかとかなりフィルターがかかってしまい、父に散々文句言っていたら
「見てくればいいじゃない」
そう
嫉妬とかそういう感情は全くなかったってこと
全然知らない世界を私も40過ぎてから知るなんて、考えてもみなかった
やっぱり恥ずかしくて
私のメッセージがすぐに既読になると、ブロックしてしまった
30年以上過ぎて
何も話すこと
話したいことがなかった
同級生は近隣に沢山住んでいて、バッタリ会えば、気さくに近況など話せたり、ましてや幼馴染みや後輩の子どもだったらツーカーだから言葉づかいが赦せるけれど
算命学を勉強していて
先生が
「貫索星2つは平等意識があまりにも強すぎる。敬語が疎かになりやすいので、敬語がきちんと出来るようになって欲しい」
特に気にしてなかったけれど
早く大人になるって
こういうことなんだろうな