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【建設現場から学ぶ】ニッカポッカ▶️機能とファッション半端ねぇって
『ニッカポッカ』って知ってますか?
知らない人も見ればわかります。
絶対に。
こんにちは。
ケイジ4世のターンです。
今日は、日本の職人さんといえば『ニッカポッカ』履いてるイメージないですか?
ニッカポッカって?
▼そう、これ。
海外の作業服イメージ
海外ではジーンズ👖とかオーバーオールの印象が強いです。
私のイメージはこうです。
▼ダッフィ(天空の城ラピュタより)
とか
▼デッキブラシ🧹のおじさん(魔女の宅急便より)
このイメージ!
デニム生地で出来ていて丈夫さが売り。
言わずと知れた。
ジーンズはそこからファッションになっています。
ニッカポッカの由来。
発祥はオランダからアメリカへの移民が履いていたブリーチズという短ズボンがそれにあたり、オランダ系移民の子孫をニッカボッカーと呼ぶようになり、短ズボンそのものがニッカボッカーズと呼ばれたことに始まります。
その短ズボンは裾が絞られていて動きやすいという利便性から野球や乗馬、ゴルフなどのスポーツウェアとして広まり、軍服にも使用されました。
日本にはその軍服から広まったようです。
元々はニッカボッカーズ。
そして▶️ニッカボッカ▶️ニッカポッカ
になったようですね。
ダボダボの理由
ニッカポッカはダボダボズボンといわれるように、お尻から太ももあたりにゆとりがあるのが特徴です。
しゃがんだり立ったりする作業が多い職人にとって、股まわりにゆとりがあるため、動きやすいことがメリットがあります。
日本は高温多湿のため、汗をかくとまとわりついてしまいますが、動きやすさ持続のためにも広まったのもしれません。
思ったように足を動かすことができないと、転倒や転落のリスクが高まります。
3つのセンサー的な役割
①危険物センサー
工事現場で鉄筋や釘などがあったり、障害物が置かれていたりしたときに、ニッカポッカはダボダボのデザインのため、ズボンの裾が当たって危険を察知できるから安全ということです。
ただ、これは賛否あり逆に障害物に引っかかりやすくむしろ危険という考え方もみられます。
② 強風センサー
高所作業中に強風が吹いたとき、ダボダボとしたズボンが風であおられることで、危険を察知できるということです。
鳶さんは高所で作業することが多いので風センシーが一人一人に必要です。下にいる作業員や管理者もそれを見て判断することができます。
③バランサー
3つ目も高所作業に関することで、ダボダボの部分がバランサーの役割を果たして、バランスをとりやすくなるという点です。
これはもはやよくわかりませんが。。。
ファッション性が高い?
『ガテン系』と言うのが一昔前に流行りました。
CMもしてましたよね。
あのニッカポッカを履いたフォルムもかっこくて、女性からもモテるアイテムだったみたいです。
鳶さんだけではなくて他の職種の職人さんも履いていましたね。
寅壱女子。女の子のファッションにまで?
数年前にニッカポッカを履いた寅壱女子なる女性を見かけた時期がありました。
モデルの森星さんが寅壱のニッカポッカやロングズボンを自身のファッションに採用してテレビなどで履いていたのが原因のようです。
最近は禁止にするところも。
最近では、そんな機能性もありファッション性にも優れたニッカポッカが着用禁止の現場が増えています。
大手のゼネコンを中心に、平ズボンの着用が進められています。
先に話したセンサーも見方によっては引っかかって危ないとか、バダついて逆に煽られて危ないというような視点から平ズボンを着用していないと現場に入ることができない場合も出てきています。
まとめ(ただただ私の感想)
オランダゆアメリカから伝わって日本で多く使われたニッカポッカ。
気候や作業性も日本の風土にあって、発展して、広まって、ファッションにまで繋がった『日本のニッカポッカ』。
近年では職人不足から外国人研修生などが多く働くようになりました。
それも助けてなのか危険の見方なのか、高機能の文化ぎ減ってきています。
人によっては『粗い』『怖い』とか良くないイメージを持っている人もいるようですが、ちょっとだけ寂しい気もしています。
他にも日本の文化が変わりつつあります。
残せるのもは残して行きたいですね。
ではまた。