旅行の魅力と中毒性
「趣味は?」と聞かれたら、旅行は間違いなく趣味の一つとしてあげる。国内外問わず、旅行を通じて新しい世界に触れると、気づきやひらめきを得られる。
そう話すといかにもフットワークが軽くて、少しでも時間があれば飛行機に飛び乗り、まだ見ぬ国や地域を訪れるアド弁チャラスな性格に聞こえてしまいそうだか、実際の性格は出不精である。予定がない休日に、一日中家でゆったり過ごすことほど幸せなことはない。
けれども、せっかくの休日を丸1日無駄にするのも罪悪感が残る。そんなときは、家から車で15分ほどのお気に入りの朝食屋へ行く。お天気が良ければそこから住宅街を通って川辺まで散歩する。桟橋にいる釣り人や鳥を観察しながら過ごす静かな時間は、寝ている間よりも脳みそが整理される気がしてすっきりする。
自宅とその周り15分圏内で、ほのぼのと幸せを感じる出不精の私にとって、旅行は決してコスパとダイパが良いわけではない。計画に時間はかかるし、日本国外に行けば時差があり、言葉や文化が違って、精神的にも肉体的にもかなりのエネルギーを要する。それに加えてヒッチハイクでもしない限りある程度の費用もかかる。今どきYouTubeを開けば、動画を通して様々な国・地域を無料で知ることができるわけで、「わざわざ旅行なんて」と思うこともある。
自分にとってコスパとタイパが悪いとわかっているのに、旅行はやめられない。旅行先で好奇心が刺激されたり、たまたまその場で目に入ったものに驚きや発見があったりして、日常で得られるものとはまったく異なるときめきがあるのが旅行で、そこに魅力と中毒性があるのかな。とわざわざ旅行に行くそれらしい答えをぶつくさ考えながら、機内でnoteを書いている。
今回の行き先は、Eからはじまるヨーロッパの町。
旅から戻ったらまた更新します。
ワシントン・ダレス国際空港より
平田 恵衣 | Kei Hirata
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