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ドラゴンバスター
『ドラゴンバスター』がアーケードアーカイブスに移植された。オールドナムコ好きな僕にとってこれは僥倖だ。
ちなみにオールドナムコの境目はどこにあるのだろう。個人的にはシステム基板が採用された『イシターの復活』前まで、ゲームタイトルで言えば『モトス』までかなと思っている。
そのオールドナムコ群の中でも、ひときわファンタジー色が強く、またアクション性も高いタイトルが『ドラゴンバスター』だ。
サイドビューでダンジョンを表現した画面レイアウトは断面図のようなデザインで、子どもの頃に図鑑などで見たピラミッドの内部構造や地中の蟻の巣をイメージさせるワクワク感がある。
当時よく通っていたゲーセンでは、『ドラゴンバスター』の導入に合わせてハイスコア大会を開催していた。一定期間の間にハイスコアを出した人には豪華プレゼントがあるということで、しばらくは毎日プレイしていた。
結果、僕はめでたく1位になり、そのときにもらったプレゼントがゲーセンでよく見かけた『ドラゴンバスター』のポスターだ。たぶんB1サイズだったような記憶があるが、結構大きかった。ちょっとロジャー・ディーンの画風を思わせるこのポスターは部屋に貼っていたが、そのうち色あせてボロボロになり捨ててしまった。
後年同じデザインでこのポスターは復刻されたが、その頃には興味も薄れていて買わなかったように思う。
その後『ドラゴンバスター』はファミコンに移植されたが、これはゲームとしては十分楽しめたもののやはりアーケード版とは全然違う手触りで、ゲーマー的にはあまり満足できなかった。
今から10年ほど前に『ドラゴンバスター』の基板を入手する機会に恵まれ、家でも遊んでみた。『ドラゴンバスター』はジャンプがレバー上方向というあまり操作性のよくないアサインがされているのだが、それをなんとかしようとジョイスティックの配線を変えてボタンでジャンプできるようにしてみた。
しかし、走りながらジャンプボタンを押してもレバーで言う斜め判定になってしまい、まったくジャンプできないという残念な結果になってしまった。思うに、ボタンを押した瞬間にレバー横方向の入力をキャンセル→ジャンプボタン入力という回路でも入れないと快適なジャンプボタンを実現できない気がする。
そんな話はともかく、とりあえず家庭用に完全移植の『ドラゴンバスター』が登場したことはすごく嬉しい。できればジャンプボタンをオプションとして用意してほしかったが、まあ贅沢は言うまい。しばらくは青春の日々を思い出しながらドラゴン退治に出かけることになりそうだ。