カンボジアの運河建設について
カンボジアが中国の支援を受け、メコン川に運河を建設するという内容を新聞で読みました。年内に着工して2028年に完成するようです。
この運河は全長180キロメートル、幅100メートル、深さ5.4メートルの計画です。川下にあたるベトナムを経由しないで海に出るルートを造り、輸送を効率化するとのことです。
カンボジアは親中国であり、中国の支援で運河を造ることから、ベトナムを経由しないで軍事的な輸送ができる可能性があると考えます。
アメリカの懸念に対して、深さ5メートルでは軍艦は通れないと主張をしていますが、深さは見えにくく実態はもっと深くすることも可能ではないかと感じました。
メコン川は上流は中国につながっています。昔欧州のある国がメコン川を上がっていって中国にたどり着こうとした際に、無数の滝があり断念したという内容を本で読んだことがあります。
もしメコン川の滝の問題を解決できるなら、メコン川を通して中国は海に出ることも可能ではないでしょうか。
ベトナムを通さずに海に出やすいということになると、南シナ海やマラッカ海峡へつながるルートを押さえることも可能だと考えます。
マラッカ海峡は中東からの原油の輸送や多くの貿易で欠かせない、重要なポイントなので、そこを押さえられると日本も大きなダメージを負うことになります。
運河の建設とともにメコン川の滝やダムなどの状況も注視していく必要があると感じました。
以上、本日はカンボジアの運河建設についての考察でした。