『神様からひと言』~読書感想文#13
『神様からひと言』荻原浩 著
ダメ会社のコールセンターの話です。
コールセンターについてのビジネス本やら体験の本は他にもいろいろありますが、小説は他に知りません。
これの何が面白いって、コールセンターで働いている人間にとってはあるある感たっぷりなんです。必要もないのに走って息を切らして一生懸命感を演出する接客術など、電話だけで終わらずお詫びの品を持って謝罪に行ったりするので、コールセンターというより”お客様相談室あるある”でしょうか。激しいクレームも面白おかしく描かれていて、私は読んだ後、とても爽快になりましたが、これからコールセンターを自分の職場として検討している人が読んだら引いてしまうでしょうか。
会社が辞めさせたい人を窓際に座らせることから、窓際族という言葉が昔はやりましたが、利益を生まないお客様相談窓口は、満足に仕事ができない会社員の島流し的な位置づけとされることもあり、この本の舞台もそんなコールセンターです。(本当はお客様と企業の間に立ち両者の橋渡しをするサービスの最前線なんですけどね。)
ってこの記事を書くのにGoogleで検索してみたら、すごく売れた本なんですね。ドラマにもなってるし。
じゃ、既に読んだ方も多いかもしれませんね。
読んだことのない人、神様って誰の事か気になりませんか?
気になったらぜひ、読んでみてくださいね。
それでは、また。
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世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。