クレームの地域性~大阪
前回は東京のクレームについてご紹介しました。
今回は、大阪です。
大阪のクレームは東京と逆ですね。
理論的な説明など聞いてはくれません。
もし大阪のお客さまに
「パッケージの右側に書いてある説明書きを読んでいただけますか。」
と言ったら、
「そんなん、あんたらが責任逃れのために書いとるだけやろ。こんなちいちゃい字ぃ、読むわけないやん。」
と言われて終わりです。
しかし一方で、情に厚く、いったん「応援したろ」と思ってくださったなら、
「なんや、買うもんないやん。しゃあないなぁ、これでももらっとくわ。あんたもがんばりや。」
と必要もないのに応援のために購入してくれるような人柄なのです。
大阪のお客さまは正義・正論を求めているのではないように思います。
大阪のお客さまに対応するには、理論で説得するのではなく、腹を割って人間同士として付き合うこと。
そのうえで、できることはやる、できないことはできないと伝え、それが単なる建前ではないと分かってもらうということが必要です。
ちなみに、なるべくお客さまの意向に添うことを信条にしている私ですが、大阪からのお客さまのご要望にお断りしたことがあります。
それは、
「標準語やと話しづらくてしゃあないわ。大阪弁でしゃべってくれへん?」
というご依頼でした。
では、また。
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世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。