「究極のSDGs」を実現。IoT重量計でモノの流れをスマート化。【前編】
経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォーム「KEIEISHA TERRACE」。「イマ、ココ、注目社長!」では、各業界でご活躍中!いま注目の社長に、事業、経営、経営者とは、理想の幹部像などについてズバリお聞きしています。
IoT重量計を独自開発し、重さを測ることで部品などの在庫数や消費量などをリアルタイムで把握できるサービス「スマートマットクラウド」を手掛ける株式会社スマートショッピング。
創業者の林英俊さんは、戦略コンサルティングファームのローランド・ベルガー、アマゾンジャパンを経て、2014年に同社を立ち上げました。
今年9月5日に開催された「Industry Co-Creation(ICC)サミット KYOTO 2023」の「SaaS RISING STAR CATAPULT 次のユニコーンを探せ!」で、見事に優勝した同社を率いる林さんに、これまでの歩みや創業のきっかけを伺いました。
(聞き手/川内 イオ)
情報の知識、技術とビジネスマインドをかけ合わせる
――まずは、起業に至る道のりについて伺います。林さんは京都大学の情報学科を経て大学院で情報学研究科を修了されていますが、インターネットに興味を持ったのはいつ頃ですか?
林 パソコンに初めて触れたのは、中学時代です。パナソニックに勤めていた父親が、「これからはコンピューターの時代だ」とマッキントッシュを買い与えてくれたんです。それをきっかけに、がっつりプログラミングをするようになったわけではありませんが、マックを触りながらパソコンやインターネットが起こす可能性を感じましたね。
それで、高校生の時にインターネットの世界で活躍できる人間になりたいと思って、京都大学の情報学科に進学しました。当時はまだ、電話線でインターネットにつないでいるような時代で、全国でもコンピューターを専門的に学べるのがこの学科だけだったと思います。
――大学、大学院で専門的に学びながら、どんなことを感じていましたか?
林 小中高生の時からバリバリとプログラミングをしてきた同級生が多く、文章を書くよりも速くコードを書けるような人ばかりでした。これは勝てないな……と思う一方で、そういう人たちのなかには時間にルーズだったり、コミュニケーションが上手くなかったりする人も多い。
技術を理解し、エンジニアの気持ちもわかった上で、それをビジネスにつなげられる人は本当に少ないんです。それで、情報の知識や技術とビジネスマインドをかけ合わせたら稀少な存在になれると思い、戦略コンサルティングファームのローランド・ベルガーに入社しました。
――ローランド・ベルガーでは、製造、小売り、ヘルスケア、メディアなど幅広い業種のプロジェクトを担当したそうですね。
林 はい。わた...
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