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進化し続けるハイグロース企業を実現する人事を目指したい。【前編】
経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォーム「KEIEISHA TERRACE」。「戦略人事の仕掛人」では、CHO/CHRO や人事トップの方に注目し、その具体的な取り組みやご本人の思い、今後の展望を伺っています。
「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンを掲げ、IT技術で印刷の世界を大きく変えたラクスル。現在では印刷のほか広告、物流など幅広い分野で事業を展開し、海外にも拠点を設けている。代表取締役社長CEOの松本恭攝氏が語るように、大きな産業の地殻変動が起きる中で、日本、そして世界の産業のトランスフォーメーションに貢献している。
Web広告やゲームなど急成長フェーズの事業会社で人事部門の立ち上げや統括を行ってきた大原一峰さんは、2017年にラクスルに入社。人事部門の立ち上げに尽力したのち、HRBP機能の導入に取り組み自ら印刷部門のHRBPとして活躍した。現在は全社のDirector of HRとして、さまざまな人事施策に取り組む。大原さんのこれまでの歩みやラクスルが導入したHRBPについて聞いた。
(聞き手/井上 和幸)
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さまざまなフェーズの企業で人事を経験
「経営者に壮大な野心があって、それを本気で実現しようとしている会社に入りたかった」「当時の自分では全く歯が立たないような、自分の人生では出会ったこともないような優秀な人達に揉まれてみたかった」
2017年にラクスルに入社した際のことを、大原さんはそう話す。 それから6年。決断は正しかったことを実感している。
「社長の松本(恭攝)は、まさに壮大な野心があると感じています。“仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる”の実現に狂気とも言えるような熱量を持っている。話していても自分の視座では理解できない話もありますが、1年ぐらいたって“ああ! あの話はこういうことだったのか”と腑に落ちたりして。普通の考えでは事業も組織も普通になってしまう。松本だけでなく、ラクスルには普通を超えた熱狂を持ってるメンバーが多いので面白いんです」と目を輝かせて語る。HRのプロフェッショナルとして、ラクスルでの充実した毎日がそこにある。
背景にあるのは、ラクスルに入社するまでに、さまざまな企業でHRとして仕事をしてきた経験だ。
大原 社会人としてのキャリアの初めは、ジャスネットコミュニケーションズという人材紹介のエージェントでの営業でした。そこから、当時クライアントだったPCのネットゲーム事業などを手がけるゲームオンという会社に人事として転職しました。当時はまだ20~30人規模の会社で、3年半ほど在籍しましたが、その間に組織規模は250名程度にまで拡大しました。そこでは全職種の採用募集や一次面談から社保を書いたり評価制度をつくったり、オフィス移転やらPC準備やらキャビネットの鍵の管...
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