値下げがブランド価値に与える影響

価格がブランド価値にどのような影響を与えるのだろうか。まずは、価格と品質が消費者の中でどのように結び付いているのかについて、考えてみよう。

価格の品質バロメーター機能

消費者の中で、価格が品質を判断するための機能を果たすというもの

価格の品質バロメーター機能が作用しやすい場合には、消費者は価格が高ければ品質が良いのであろうといった具合に判断する傾向がある。

値下げが消費者に推論させる

ある企業で値下げ政策が行われた場合、消費者がその値下げ理由について推論する可能性があることが指摘されている。

推論の際にバロメーター機能が働くと?

消費者が値下げ理由について推論をする際、価格の品質バロメーター機能が働いているならば、値下げの原因を品質の悪さに帰属させるだろう。結果的に、ブランド価値が傷つく可能性がある。

特に知らないブランドに対しては、値下げはその商品のプレステージ性を低下させる行為なので、ブランド価値に対して良い印象を与えない場合が多い。

ただ、一方で、ブランドへの信頼が厚い場合には、消費者が価格低下をメリットとして捉える場合もあるので注意が必要である。



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