6/1/2022 ひとりごと
今日はイリマに会いに行こう!と思い立って散歩に行った。黄色い可愛い花をつけるイリマは、その昔、ハワイ州の花候補にも上がっていたらしい。その後1923年にオアフ島の花に制定された。イリマについてウンチク垂れるとまた長くなるので割愛。
⭐︎健康になる
⭐︎若さを保つ
⭐︎スリムでいる
こんな事を目標として生活している人はいるだろうか?過去の私はそうだった。一見、普通な目標に見えるが、でもこれらがゴールになっている人生なんて本当につまらないと後々思った。
私はよく散歩をする。でも、いつの日からか行くのが億劫に感じる日が増えた。それはきっと間違った目標設定から来る義務感がそうさせていたのだと思う。
「健康になるために〜する」と言う発想自体が不健康だと気づいたのは、それでは不調な時はダメな事になってしまい、それが生活の楽しみを半減させると思ったからだ。(不調を何とかしようと躍起になって健康思考に執着するため。)
不調を感じる時と言うのは自分の体のセンサーが「ちょっと合わない事してますよ。」と教えて(反応して)くれているのに過ぎない。だから、不調を感じられるのは実は健康な証拠なのだ。本当の不健康ってそう言った反応が無くなった状態だと思う。麻痺状態とでも言うか。だから、不調を感じたら、すぐ薬なんか飲む前に、その不調の原因を考えないと、同じ事を繰り返すハメになり、悪化の道をまっしぐらになるのである。
そんな屁理屈に気づいてからは、散歩の動機を文頭の様な目的に変えた。で、今日はイリマちゃんに白羽の矢が立った。(そこに辿り着くにはヒーヒー坂を登って行くのだが。)
そして目標設定したら、今度はそれを達成するために一目散になっていては甘い。ゴールに到達する事は大切だが、その前にそこまで行く過程が大事。どうやって目的達成出来たかに注意を払う事で学びが増えるかなと。それに途中で目標変更なんて事もあるわけだし。
と言う事で、イリマちゃんに会いに行く途中の記録。
先ずは通りかかると必ずご挨拶に出てくれるこの子と遊んで(娘がチェダーと命名。)、坂を登り始めて見上げると、こんな可愛い黄色。これってミモザ?更に登り、一度バッサリ切られちゃって悲しかった黄色の君に見惚れて、きっと何処からかタネが飛んで育ったであろう道端のイリマちゃんに会う。ほんのちょっとだけ家に連れて帰りたかったので、先っぽをチョンさせてもらう。
息子が以前、「ハワイアンの文化では、花を持ち帰る時は帰り道で摘むと縁起が悪いんだ。だから行きで摘めば良いんだよ。」と教えてくれたので、それを頑なに守る母。
そして頂上に到着。ここから見えるご褒美景色が好きで、しばし楽しむ。
帰り道、向こうからやってくるコケコッコ発見。「ごはんは?」と言わんばかりに薮睨みしてくるので、すかさず猫のカリ餌を差し出す。
こんな感じで1時間半程の散歩が終わる。こうやって歩いて行くと、イリマちゃんに会うと言う目的の間にこんなにもたくさんの出来事がある。この散歩をもし、「健康のため」だけを目標としていたら、きっと途中の「しんどい事」を「我慢」しながら歩き通すだけになる。
これって何かに似てないだろうか?そうそう。散歩って人生の縮図みたいだなぁ、と思う。「お金持ちになりたい」とか「有名になりたい」とか言う(たぶん)今の自分と真逆の人生の目標設定をすると、殆どの場合そこそこまでしか達成できないと思うが、「世の中に貢献したい」とか「自分の思いを発信したい」とかって言う、自発的な目標って達成しやすいし、色々な脇道で新たな発見もあり、満足度も高いんじゃないかな、と思う。
50歳にもなると色んな発見があるんだなぁ。いや、もっと早く知っとけば、今ごろ。。。笑。
因みに「イリマ」とは写真の黄色い花で、昔のハワイの国花。(今はハイビスカス。)