【絵本】『たからもののあなた』
あらすじ
感想
親元を離れて頑張っているお子さんと、忙しいお母さんに読んでほしい絵本。
フウちゃんが寂しい気持ちを爆発させるところでは、思わず泣いてしてしまいました。
フウちゃんも、お母さんから愛されていることは分かっているはず。
でもやっぱり、お母さんから離れて園へいくのは寂しい。お迎えにきてくれなくて悲しい。いつでもそばにいてほしい。「好きだよ」って言って、ぎゅっと抱きしめてほしい。
直接的な愛情表現を求めていたと思うのです。
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息子が幼稚園に入園して3ヶ月ほど経った頃、仕事を始めました。
※今は辞めています。コロナ休園が続いたのと、実母の病気発覚(たまに預かりをお願いしていたが頼れなくなった)が重なり、辞めざるを得なくなりました💦
パート勤務だったので、普段は園のお迎え時間に間に合いましたが、長期休み期間は預かり保育を利用することもありました。夏休み中は、
「預かりいやだ」
「幼稚園行きたくない」
そんな日が続きました。
少し前に図書館で借りて読んだ『たからもののあなた』を思い出しました。購入して、再び息子と一緒に読むことに。
フウちゃんのお母さんの気持ちを読んで
「ママも同じだよ。離れていてもずっと○○くん(息子)のことを想っているからね。」そう伝えました。
私は息子への気持ちをいつも言葉にしています。鬱陶しいほどしています。
「可愛い~!」
「大好き!」
ぎゅ~!ちゅ!
(たまに嫌がられますが、息子も結構まんざらでもない顔してます。笑)
大好きという気持ちをいつも伝えています。
この本を読んで、いつもの愛情表現にひとつ付け足しました。それは、
「あなたは だいじな“たからもの”だよ」
と伝えること。
夏休みから始まった登園しぶりは、年少の終わりまで続きましたが、その都度「『たからもののあなた』を思い出してね。離れていても想ってるよ。」と伝えました。
年中の今では、登園前に「ママと離れたくない」とは言うものの、前よりも楽しそうに通っています。
親元を離れる寂しさは、なかなか埋まるものではありません。ですが、子どもが「大事に思ってくれる存在がいる」と感じることで、安心感が生まれ、やがて心の安定につながるのではないでしょうか。
気持ちは言葉で伝えないと案外伝わらないもの。これからも子どもに「あなたはママの“たからもの”だよ」と伝えていきたいです。
書誌情報
『たからもののあなた』
作:まつおりかこ
出版社:岩崎書店
発行年:2017年
対象年齢:3、4歳から