【絵本】『おたのしみ じどうはんばいき』
あらすじ
感想
子どもにとって自動販売機の魅力って何だと思いますか?
お金を入れられる、ボタンを押せる、押すとものが出てくる、光る、音が出る…。まるでボタンいっぱいの知育玩具みたいですよね。
そんな自動販売機の魅力に取りつかれた一人の少年がいます。そう、我が息子です。
息子が1歳半の頃、突然“自動販売機”が好きになりました。
散歩中に自動販売機を見つけては「あったー!」と言って喜び、そこから離れません。
必死に手を伸ばしてボタンを押そうとしたり、取り出し口のふたを開けようとしたり。
(↑息子1歳7ヶ月の動画です)
実物で遊ばせるわけにはいかないし、自動販売機のおもちゃも、ジュースやコインなど小さいパーツの誤飲が心配でまだ遊ばせられない…。
どうやったら息子の“自動販売機愛”を満たすことができるだろう?
いろいろと考えて調べて行き着いたのが、『おたのしみ じどうはんばいき』という絵本でした。
自動販売機についている数字のボタンを押すと、数字にまつわるものが出てくる、というお話。ボタンを押すたびに予想外のものが出るのが楽しくて、どきどきワクワクします。
「1の ぼたんを おすと」と読みながら絵のボタンを押すと…息子も一緒になって押してる!そして、ボタンを押した後何かが出るたびに喜んでる~!思った以上に好感触♪
実物でもおもちゃでもない、実際には押せないし、何も出ないし、音も光も出ない。それでも息子はめちゃくちゃ楽しそう。
絵本を通して疑似体験をしている息子を見て、絵本の持つ力を感じました。
ボタンを押して出てくるものが、1のボタンなら“いちご”、2のボタンなら…といった言葉遊びが面白いし、数字の勉強にもなります。
息子が1歳10ヶ月の頃に、はじめてこの絵本を読んだのですが、数字を指差しながら読むうちに覚えることができました。
不思議な自動販売機で遊びながら、数字の勉強や言葉遊びも楽しめる『おたのしみ じどうはんばいき』。
熱~い“自動販売機愛”をお持ちのお子さんに是非♪
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後日談。
ついにおもちゃまでゲットしました。息子の“自動販売機愛”はまだまだ続きそうです。
書誌情報
『おたのしみ じどうはんばいき』
作・絵:宮知 和代
出版社:アリス館
発行年:2016年