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頭の片隅。

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2019年5月の記事一覧

いつかの日。

いつかの日。

今日は二限からの授業だったのだけれど、朝は五時に起きた。

いや実のところ、夜中に何度も目が覚めたのだけれど、それが昨晩はやくベッドに入ったからなのか、はたまた彼からの連絡が気になってかなのか はわからなかった。

だけど、たしかに私の枕元にはスマホがあって、私はそれを握りしめていた。

そんな朝の朝焼けはとても綺麗だった、この上なく。久しぶりに誰かへ空の写真を送った。理由は、綺麗だったから、ただ

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バカみたいだと思った。

バカみたいだと思った。

1年前、バカみたいだと思った。
そんな恋愛をしてた。
短編小説みたいで、あっけなくて、はじめから終わりが決まってたみたいなそれだった。



2年前くらいだった。
はじめて出会ったその人は、なんだか全てが素敵な人のように感じた。声も雰囲気も優しかったし、なにより面白い人だった。
その人が言ったことに対して爆笑する なんてことはなかったけれど、いつもクスッと笑ってしまうような、そんなことを言う人だ

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帰る場所。

帰る場所。

簡単には会えない距離。会えないわけ、ではない。けれど、会いたいときに会えるほど近くにあなたはいなかった。

はじめまして は大きなターミナル駅。12時10分、電話越しに「どこにいる?」なんて言いながら話したのを覚えている。時間まで覚えているのがなんだか不思議だと思った。

そして、はじめましてのくせにそんな気がしなかったのは、会った直後のあなたの「おなかすいた~」という発言のせいだと勝手に思ってる

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夏の夜は短くて、

夏の一歩手前みたいな空の日だった。

五月。
梅雨にもなってないくせに、サンダル、半袖。
誰かに求められること、愛されることを望んでいた僕は もうここにはいない。そんなことを思った。

思えば、ふざけた日々だった。

連絡がいつ来てもいいようにと、両の手でiPhone5cを握りしめて眠った夜。

付き合ってもないくせに、手も繋いでくれないくせに、頭だけは優しく撫でたあの右手。

来てくれてありがと

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