今日も服に猫の毛

4匹の保護猫との田舎生活をマイペースに綴っていきます。保護猫って知っている人は知ってい…

今日も服に猫の毛

4匹の保護猫との田舎生活をマイペースに綴っていきます。保護猫って知っている人は知っているけれども、知らない人は全く知らなかったりするので、もっと当たり前に保護猫、保護犬を家族にお迎えする社会になってくれたらいいなと思っています。

最近の記事

猫の声を聞きに行く

クロミの粗相は解決するのか 旦那に話すと自分も行きたいというので、二人で聞いておいた方がいいだろうなと思い、予約した。写真を持っていって、その子の話を聞くスタイルということで、今いるコハク、クロミ、大豆、そして、一応、亡くなってしまったにゃーちとフクちゃんの写真も持っていった。 金額は、特に決まっていなくて、その人が払いたいだけ払うシステムだった。どれぐらいが適当なのか、検討もつかなかったが、まあ、3000〜5000円ぐらいかなと思って、封筒に一応、二種類入れておいた。

    • 猫の声を聞きに行く前の話

      クロミの粗相対策 我々が猫初心者だったということもあるが、色々と問題行動が多く、誤飲したり、気を抜くとすぐに吐いたり、何かと手がかかったコハクに比べ、クロミは、丈夫で、性格も明るく、何か悪いことをしても、「これしちゃダメだよ」というと「はい、わかりました!」と言ってすぐ止めるようなメチャクチャ育てやすい子だった。病院へも、数え切れないぐらい通ったコハクと比べ、クロミは、ワクチンや爪切りなどで通ったことがほとんどである。 クロミがくる前のコハクは、毛布や布団が大好きで、夏

      • コハクの初フミフミ

        コハクがフミフミを初めてした時のことは、よく覚えている。 コハクは、クロミが来た時もフミフミしたことがなかったので、クロミが一心不乱にフミフミするのを、珍しそうに見ていた。フクちゃんが人間に甘えるのも珍しそうに見ていたし、この2匹がコハクにとって、いろんなことを教えてくれた先生であることは間違いないだろう。特にクロミは、小さかったが、コハクより気が強く、やられたらやり返す性格で、年齢は下だが、猫界の常識を色々教えてくれた気がする。 コハクが初めてフミフミしたのは、家にきて

        • クロミのフミフミ

          猫の可愛い仕草と言えば、「フミフミ」である。毛布や布団などの柔らかい生地の上で猫が両手でギュギュとやるあれである。フミフミは、一般的に親から早く離れた猫が小さい時に、お乳を飲んでいた記憶を思い出してすると言われている。 クロミは、家にやってきた時から、暇があればフミフミしていた。クロミは、兄弟と共に捨てられていたところを拾われたとかいう話だった。その時に、よほどひもじい思いをしたのだろうか。今でも、食に対する執着心がすごい。 人間の食べているものを欲しがるのもクロミだけで

        猫の声を聞きに行く

          子猫と先住猫

          大豆が外に現れたのと、クロミが家にやってきたのは、どちらが先だったか、今となってはあまり覚えてないが、多分クロミが家に来た頃に大豆も毎日家に来るようになったような気がする。この頃は、コハクもだいぶ落ち着いてきて(すぐにキレるクセは相変わらずだったが)、やたらめったら私たちに襲いかかってくるようなことは無くなった。コハクもフクちゃんとの出会いと別れで何かを感じたらしい。 譲渡会で出会って、その日のうちに家に来たクロミは、まだ生後3ヶ月で、片手に乗るほどに小さかったが、エネルギ

          猫のお礼

          一般的に去勢手術を終えた猫は、ケンカをしなくなるらしいが、雄猫のテリトリー意識は、無くなることはないような気がする。大豆は、基本的に家の敷地内にいることが多いが、それでもお天気が良ければ1日のうち一度は、どこかへ出かけて行く。 家の周りには、基本的に去勢済みの猫しかいないが、他の猫が家の敷地内に来ることもあり、大豆と鉢合わせるとケンカすることになる。 大豆は、弱い方ではないが、圧倒的に強いというほどではないので、生傷はしょっちゅうで、一度大怪我をして帰ってきたことがあった

          初めてのTNR

          コハクは譲渡される時に既に病院で去勢されていたので、にゃーち以来の去勢手術だった。にゃーちの時は、初めて尽くしでアタフタしっぱなしだったが、二度目ともなるとある程度の段取りも把握しているし、私たちも余裕があった。男の子なので、女の子よりも気分的には楽だ。 しかし、問題は、捕獲である。手術の前に一度病院に連れていって、健康診断をする必要がある。大豆を病院に連れていくのは初めてである。慣れているとはいえ、大豆が本気で暴れたら捕まえられない。おまけに外なので、逃げられない場所に事

          初めてのTNRを決意する

          今、家の外にいる大豆は、私たちが初めてTNRした猫だ。TNRとは、後述するが、簡単に言うと、捕まえて、去勢・避妊手術をして、また元いた場所に戻すことだ。3匹目の保護猫を迎えた保護ボランティアさんから色々聞いていたので、自然とそういう流れになった。にゃーちの時は、何も知らなかったことを実感する。 大豆のこと(大豆・オス・推定7歳) 大豆は不思議な猫だ。私は、勝手ににゃーちの生まれ変わりじゃないかと思っている。生まれ変わりなどというものが本当にあるのかもわからないが、私がにゃ

          初めてのTNRを決意する

          白黒コンビ誕生

          フクちゃんがいなくなって、コハクは、またわがまま放題になった。ちょっと寂しそうにしていたのは、少しの間だけで、また噛み癖や引っ掻き癖が目立ち始め、私たちに対しても反抗的な態度をとるようになった。 とはいえ、私たちも慣れたもので、わざと強気にでると、コハクは、元来の性格が臆病で怖がりなので、「ヒーン」という情けない声を出す。色々あったけれども、この世話の焼けるコハクだけでいいのかもしれないなと思いつつ、フクちゃんと過ごした日々もなかなか忘れることができなかった。 アッという

          フクちゃんの闘病生活②

          3ヶ月も寝たきりの動物の世話をするのは大変だと思われるかも知れないが、フクちゃんは小さくて、寝たきりでも全然大変ではなかった。これが大型犬や人間だと、介護が大変なんだろうなあとぼんやり思った。普通のベッドだと体が痛いと思い、人間用のフワフワしたクッションをベッドにして毎日大人しくしていた。こんな時でもフクちゃんはフクちゃんで、お利口さんだった。困らせるようなことはほとんどなく、もっと甘えればいいのにと思ったが、もうだいぶ神経をやられていたのかも知れない。表情もほとんど変わらな

          フクちゃんの闘病生活②

          フクちゃんの闘病生活①

          FIPという病気は、1歳未満の子猫で発症することが多く、ウェット型とドライ型があり、ウェット型は腹水や胸水がたまる症状で、ドライ型は、神経に影響を与えるので、目が見えなくなったりする。どちらも致死率100%で、その当時は、発症すると助からない病気だった(今は高額だが一応治療薬もある。しかし、100%治るというわけではないらしい)。フクちゃんは、ドライ型だった。 最初は、トイレをする時に、鳴くようになった。猫と生活している方は、ピンと来るかと思うが、雄猫は特に尿のpHがアルカ

          フクちゃんの闘病生活①

          2匹目の保護猫がやってきた

          コハクは、兄弟がいなかったせいか、猫や人とのコミュニケーションが苦手で、甘えたりすることを知らない猫だった。だいぶ丸くなってきたとはいえ、やはり猫語を喋る友達が必要だろうと同じ施設から当時3ヶ月のフクちゃんを迎えた。 3代目保護猫フクちゃん(オス・保護施設出身・享年8ヶ月) ちなみになぜかフクちゃんだけは、「フク」とは呼んだことがないので、「フクちゃん」と記すことにする。この名前は、義父がつけた。幸福のフクだった訳だが、早世してしまい、ちょっと義父は気にしていたような気が

          2匹目の保護猫がやってきた

          猛獣のような猫との出会い②

          私たちとコハクの共同生活はこうして始まった。保護施設で会った時とは別猫みたいにおとなしいなと思っていたのだが、それは、最初の2日ほどで、私たちを観察していただけだったようだ。3日目からコハクはなぜか豹変し、私たちに飛びかかってくるようになった。 最初は、遊びが足りていなくてストレスかなと思い、家にいる時はできるだけおもちゃで遊ぶようにしていたのだが、一瞬でもおもちゃを動かす手を止めたりするようなら、すかさず襲いかかり、手足を噛んだり、引っ掻いたりする。怖がって攻撃してくると

          猛獣のような猫との出会い②

          猛獣のような猫との出会い①

          いつも仕事から帰ってくると、いつもにゃーちが「にゃー」といって嬉しそうに走ってきた。にゃーちが亡くなってからも、ガレージから出て、家の方を見ると誰も走ってこない。やっと「ああそうだ、にゃーちはもういないんだ」と思う日が続いた。自分の頭の中には、以前と変わらずにゃーちはそこにいるのに、それは、過ぎ去った記憶でしかなかった。 死んでしまった猫のことを悲しんでいると、その猫も成仏できないと何かで読んだことがある。苦しい思いをして、やっと楽になったであろう、にゃーちが今までより幸せ

          猛獣のような猫との出会い①

          バリバリの犬派があっという間に猫派になった瞬間

          実は、私は、ずっと猫が苦手であった。何が苦手かというと、あの眼がものすごく苦手で、「猫=怖い」印象しかなかった。それが、今や猫のためにせっせと働いて、高いキャットフードを買っているのだから人生というのは不思議なものだ。 まず、紹介がてら、時系列で我が家の猫たちの話をしていこうと思う。 初めての猫、にゃーち (オス・享年5才) 私は、生まれも育ちも大阪で、家が商売をしていたので、子供の頃からほとんど旅行にも行ったことがないし、引越しも歩いていける距離で1回したぐらいで、ほ

          バリバリの犬派があっという間に猫派になった瞬間

          はじめに

          はじめまして。今日も服に猫の毛です。 クスッと笑ってしまった貴方は間違いなく、猫と暮らしている、もしくは猫と暮らした経験のある人でしょう。 私は、保護猫4匹と暮らしています。その内、1匹はTNRをした猫で、外で暮らしています。それぞれの猫にドラマがあります。それらを忘れてしまうのはもったいない、そういう気持ちになり、書きはじめました。 とはいえ、一番年上の猫は、9歳。お迎えした頃の強烈な思い出は、かなりぼやけていました。しかし、不思議なことに、うんうん言いながら書き進め